2001.10.7 笹ヶ峰8:10−8:50黒沢9:00−10:20富士見平10:25−11:00高谷池ヒュッテ11:15−12:30火打山12:40−13:25高谷池ヒュッテ13:35−14:15黒沢池ヒュッテ14:25−15:35黄金水15:45−16:25大倉沢16:30−17:10燕温泉 |
笹ヶ峰キャンプ場 | 登山口 | |
紅葉シーズンとあって妙高高原駅発一番バスはほぼ満席でした。終点にある駐車場も満杯と見えて路肩駐車の車が連なっていました。登山口は終点の笹ヶ峰から車道を5分ほど戻ったところにあります。 |
紅葉の黒沢 | |
道は随所に木道がある整備されたハイキングコースです。道は広葉樹の黄色いトンネルをくぐって緩やかに登って行きます。黒沢では紅葉のなか清流が流れるさまに、大勢のカメラマンが三脚を立てていました。 |
十二曲がりから白馬遠望 | 富士見平 | |
この釣り橋を渡ると十二曲がりの急登が始まります。夏場なら汗だくの辛い登りでしょうが、紅葉の合間から覗く北アルプスに励まされてようやく富士見平に到着です。 |
巻道から火打山、焼山 | |
直進する黒沢池へのルートを右に分け、高谷池を目指し左のルートをたどります。道は黒澤岳を巻くように進み、右手には紅葉の火打山、焼山の姿が望まれ、ポイントではカメラマンが陣取っています。 |
高谷池 | |
高谷池ヒュッテ前広場は昼食時とあって人で埋まっていました。テント場も今年一二を争う混雑ぶりのようで既に大方埋まっていましたが、火打ピストンを終えテントを撤収しているパーティもあり、まだこの時刻ではあせることはなさそうです。水場は眼前の高谷池から流れ出る水流を利用します。ここ高谷池ヒュッテでは鍋釜の貸し出しや簡単な食材販売をしており素泊客やテント族にやさしい山小屋です。 |
天狗の庭から逆火打 | |
火打山ピストンは2時間強掛かるので、ここ高谷池から引き返す登山者もいるようですが、せめて天狗の庭までは足を伸ばした方が良いでしょう。夏には高山植物に覆われ、秋には草紅葉の美しい、箱庭のような景観が楽しめます。 |
火打山直下 | |
稜線に出ると鬼ヶ城へ連なる火口跡の荒々しい姿に圧倒されます。背の低いダケカンバ林を抜け一登りすると火打山山頂に到着します。山頂はあいにくガスが掛かり期待していた展望はお預けでした。 |
黒沢ヒュッテ | |
さてザックを背負い直して黒沢ヒュッテへ向かいました。途中小高い茶臼山を乗越すと眼下に八角形のユニークな屋根を乗せた黒沢ヒュッテが見えてきます。時刻は14時を回り、さあて今日の行動はどうしましょうか。 普通の山屋さんなら今日の行動はここで打ち止めですが、私は「星空の露天風呂派」です。なんとしても今日中に燕温泉に下りたいが、妙高越えは日の短いこの時期には無理か?地図とにらめっこしながら、神名山コース途中から大倉谷に下りる最短コースを選びました。そうと決まったら長居は無用。 |
神名山稜線の大倉池分岐 | 大倉沢渡渉点 | 妙仙橋、ここから河原の湯 |
この時刻になると、行き交う登山者は少なくなり先ほどまでの混雑が嘘のようです。神名山へ続く稜線ではガスが掛かり一層心細くなります。熊よけの鈴を鳴らしながら釣べ落としの秋の夕暮れ時を急ぎます。このルートは燕温泉まで下り一方の楽勝コースと思ったのですが所々に悪場があります。神名山稜線の大倉池分岐下り始めは荒れた急峻な下りで緊張します。大倉沢の渡渉点は増水時には要注意。張られているロープを伝って渡ることになるでしょう。麻平手前では急な下りが続きロープを頼りに下ります。ゴール寸前の疲れた足にはきついところ。救いは途中にある黄金清水です。その流れの冷たさにびっくりします。周囲は広場になっており熊さえ気にしなければ快適なビバークサイトです。 さて、妙仙橋を渡ると燕温泉は間近です。暗くなる前に今日のテント場を探さなくっちゃ。ちなみにここ燕温泉にはキャンプ場はありません。人目を避けた確信犯ビバークですから場所は自力で探すしかありません。 |