飯豊山
2002.7.26〜28





7.25 出張先−米沢
7.26 米沢−小国−飯豊山荘−温身平−石転雪渓−梅花皮小屋(テント泊)
7.27 梅花皮小屋−御西小屋−大日岳ピストン−飯豊山−切合小屋(テント泊)
7.28 切合小屋−三国小屋−川入(飯豊鉱泉)−山都
[単独 前夜泊2泊3日 テント泊]

<山行記録その2>   <温泉情報>      <お花畑>   

北岳、三の沢岳と続いた花の山旅、3週目はちょっとハードに飯豊山に出かけました。木曜に宮城県の工場に出張。金曜日に年休を取った3連休。思う存分歩き回りました。おかげで日焼け真っ黒とバテバテ体で帰京しました。
9時にバスの終点飯豊山荘を降りた登山客の殆どは梶川尾根を登るようです。石転び沢方面に向かったのは私ひとり。このコースは雪渓の状態によって大きくコースタイムが変わるので、付近の山荘に前泊するか、マイカーで早朝に到着するか、早立ちが鉄則でこの時刻から登り始める人はいないようです。温身平の堰堤を乗り越えたところから山道は始まります。石転び沢出合までが予想以上にハードでした。地図を見るとなだらかな登りですが、随所に小さなアップダウンがあります。また雪田が現れるたびルート探しに気を使います。地元山岳会の設置してくれた目印の黄旗に助けられました。...感謝感謝。
大きな雪田に出ると正面に延々と続く雪渓が姿を見せます。ここが石転び沢出合です。ふと前を見ると野猿の一団が雪渓を横切ってゆきます。さすが飯豊の山々は懐が深い。石転び雪渓の規模は白馬雪渓と同じくらいでしょうが、決定的に違うのは白馬は登山者の行列が山頂から白馬尻まで続くのに、ここは私と猿しかいないこと。クレパスを避けルートを示す赤いベニガラも無ければコースを外れて水場に寄ってハンドマイクで叱られることもありません。ただし何が起きても自己責任です。
ここ飯豊山では避難小屋が充実しており原則テント禁止ですが、小屋の周囲に限って黙認されているようです。黙認という割にはテン場代として¥500/人取られます。トイレ使用料と思えば良いのでしょう。特にこの時期はテントがお勧め。どこの避難小屋も満員です。土日に重なったこともあるでしょうが本山小屋、切合小屋を覗いてみると殺人的な込み具合でした。入りきれずに外の広場でシュラフにくるまったまま夜明かしするツワモノもいました。
飯豊山は雪解けとともに一斉に咲き始める高山植物でも有名です。丁度良い時期に登ったようです。花の種類といい密度といいどこの山にも負けません。細い登山道の両側に靴に触れんばかりに咲き誇っています。石転雪渓を登り詰めた中ノ島から切合小屋まで被写体には事欠きませんでした。

山行記録 その1

1日目(2002.7.26)
飯豊山荘9:00−9:25温身平9:30−10:05うまい水10:10−12:15石転の出合12:30−14:20黒滝14:35−16:00梅花皮小屋(テント泊)

JR小国駅
米沢から始発列車で小国に着いた
飯豊山荘行バスは40分後の8:10発
居合わせた登山客と相乗りタクシー
を狙ったが¥8,000とめちゃ高い
やっぱりバスを待つことにした
なんにも無い駅でボーッと過ごす
今日は暑くなりそうだ

飯豊山荘バス停
小国町営バスはマイクロバスに
毛の生えたような小ぶりなバスだ
途中で幼稚園児が乗り込んでくる
どうやら通園バスも兼ねているようだ
10名ほどの登山者を乗せ終点
の飯豊山荘に着いたのは9:00

温身平
飯豊山荘から登山道は3分する
バスの乗客で石転沢を目指すのは
どうやら私ひとりのようだ
温身平の堰堤の向うに梅花皮から
烏帽子の稜線が見える

梶川出合
スノーブリッジが大きく口を開けている
側面から見ると薄皮一枚になっているのが判る

黄旗に沿って梶川側に迂回し通過した
石転の出合
出合全体が雪で覆われている
ガイドブックにあるテン場は確認できず
なんと野猿の一団が雪渓を横切って行く
その間数分だったろうか呆然と見送った

石転の出合
ここでアイゼンを付けた
久しぶりの感触がうれしい

石転沢は延々と続いている
雪渓中央
この時期の白馬大雪渓だったら
蟻の行列を作るところだが
ここ石転沢には私ひとり
後続者もおらず少々心細い

夏の日差しによって雪面からは
絶えずガスが発生している

北の股沢
雪渓上部は二手に分かれている
右側が支流の北の股沢だが
こちらの方が立派に見える

中ノ島取り付き
二手に分かれた中央が中ノ島
黄旗に沿って早々に夏道へ
取り付いた方が賢明
雪渓
雪渓の下はこの通り
いつ崩落してもおかしくない
私は黄旗を無視して左手の雪渓を進み
雪渓を降りる場所を見つけられず
黒滝付近で立ち往生してしまった
失敗失敗

黒滝
上部は既に姿を現していた
周囲の雪渓は既に崩落が始まっている

お花畑
ミヤマキンポウゲやトラノオの
お花畑の中、急登が続く

梅花皮小屋
稜線上の小屋が見えた
あたりは小さな雪田が残り
冷たい雪解け水が流れている
さあラストスパート

小屋から北の股岳
なかなか格好良い姿です
小屋から梅花皮岳
手前にあるのが私のテント
水場は稜線から右に50mほど先
ミヤマシシウド
無数のトンボが飛んでいるのが
判りますか?
梅花皮小屋内部
最近改築されたとのこと
金曜日とあってスペースには
余裕がありました

山行記録その2>




温泉情報><高山植物

ホテルイーストプラザ米沢 http://www.eastplaza.co.jp/
小国町役場 http://www.ic-net.or.jp/home/oguniww/index.html
飯豊朝日連峰登山者情報 http://www.ic-net.or.jp/home/iide/
山都町役場 http://www.town.yamato.fukushima.jp/