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秋山郷
2002.10.11
新宿2350−(快速尾瀬ハイク号)−

2002.10.12
−(快速尾瀬ハイク号)−526越後湯沢6:37−(上越線)−6:56六日町659-(ほくほく線)−714十日町
十日町駅前744-(バス津南行き)-821津南町役場前835-(バス切明温泉行き)−950上野原−11:30和山
秋山郷は平家の落人伝説が残る新潟・長野県境の集落です。マイカーで訪れる人が殆どで、私のように電車とバスを利用する訪問者はきわめて少数派です。
季節列車の尾瀬ハイク号で終点越後湯沢。そこから上越線、ほくほく線を乗り継ぎ十日町。更に路線バスを利用して津南町。そして津南町役場前バス停から秋山郷行き始発バスに乗込みました。秋山郷の入り口である小赤沢を過ぎ苗場山に向かう登山者を下ろすと乗客は私一人になってしまいました。バスは一旦国道を外れ屋敷の集落まで下ってゆきます。屋敷は鳥甲山の登山口にあたります。まだ10時前ですから日の長い夏場だったら、その日のうちに鳥甲山に登るのも可能でしょうが、今回の目的は滅多に来れない秋山郷の温泉巡りです。入山初日は早々にテントを設営し周囲の温泉をハシゴすることにしました。
のよさの里から鳥甲山
上野原でバスを降り、栄村振興公社の経営する宿泊施設「のよさの里」に向かいました。ここのキャンプ場を利用するためです。ここに併設される日帰り露天風呂は鳥甲山を正面に眺め、24時間入浴可能がキャッチフレーズです。ところが三セク職員の人を小馬鹿にしたような対応。キャンプが出来るのはオートキャンプ風の十数サイトのみで今日は予約が一杯だから駄目。張りたければこの先の栃川高原へ行けと言う。周囲には雑木林や草原が広がっており敷地はいくらでもあるのに....。
和山温泉への道
こんなところに長居は無用と次の候補地、和山温泉に向かいました。地図を頼りにバス道路から離れ農道とも林道ともつかない簡易舗装の小道を進みますが、堰堤を過ぎたあたりから急に怪しくなります。道は地図に反し、右手にカーブし中津川方向に向かいます。見当をつけて廃道のような山道に分け入りました。踏みしめる落葉の様子では最近、人の歩いた気配の無い道ですが時々電柱が現れるので迷い道では無さそうです。少々不安になったころいきなり和山温泉仁成館の正面に飛び出しました。


和山温泉 仁成館
和山温泉仁成館
ここ仁成館は山好きの皇太子も泊まったと言うこの界隈で一番の老舗ですが、テント泊OKという山屋にやさしい旅館です。テント場代を払おうとおかみさんに声を掛けるとテン場代は無料で、母屋から一段下がった水車のある広場(駐車場)や中津川河原に張って良いという。入浴料を¥700を支払い内湯と露天風呂を24時間利用できるというしくみ。水場やトイレは旅館内のそれを使わせてもらう。まさに山屋にとっては破格の待遇です。
露天風呂 内湯
この旅館の売りはなんと言っても鳥甲山を展望する露天風呂です。湯船は真ん中で仕切られ熱目と温目の二槽がありもちろん混浴です。入口には常時、女性客用の大きなバスタオルが山と積まれ、日帰り客でも自由に使うことが出来ます。私は二泊で十回近く入浴しましたが半分はカップルと遭遇しました。極めて混浴度が高く、カップルにもやさしい旅館です。
中津川対岸に渡るカゴ
アルパインガイドや昭文社地図の記述では和山温泉から鳥甲山登山口狢平へは中津川を仮橋で渡って徒歩40分とありますが、河原に立って確認すると仮橋なんてありません。膝までの渡渉に挑戦するか、写真にある木製のカゴに乗りロープを手繰って対岸に渡るしかありません。このカゴは仁成館対岸にある民家の生活手段として昔は頻繁に使われていたようですが、切明から車が入るようになって廃れていったのでしょう。使用禁止の看板がありました。いずれにしろ一般的な登山道ではありません。和山温泉〜狢平は国道沿いに切明を経由して徒歩1時間40分です。
切明温泉 手堀の露天風呂
佐武流山林道分岐 野反湖水平道分岐
穏やかな日差しの昼下がり、切明温泉まで遠征しました。自然歩道と称して山道も併走しているようですがさっきの道に懲りて国道沿いに往きました。紅葉を求めて往来する車が多くヒッチハイクも可能のようです。途中、佐武流山林道分岐、野反湖水平道分岐を分け、坂道を下ると切明です。
ここ切明温泉には3つの宿泊施設があり日帰り入浴も楽しめますが、なんと言っても河原の手堀露天風呂でしょう。雄川閣脇の小道を下り、切明発電所への吊橋を対岸に渡り、中津川の河原を2〜3分上流にゆくとそこは別世界。服を着ている観光客の方がなぜか恥ずかしい光景があふれています。もちろん私もすっぽんぽん。先人の作ってくれた浴槽?のひとつに飛び込みました。お尻の下から湧き出る熱湯と脇を流れる川から流れ込む冷水をうまい具合に調節しますが、湯加減はビミョウ〜。
雄川閣広場(バス停) 河原一帯 猿化した子供
スコップを手に工事中 水着姿も許しましょう お尻出して焼ソバ作り
川原ではあちこちでバーベキューも盛んです。たいていはお湯につかる子供とお父さんの傍らでお母さんが食事の準備と言うのが一般的ですが、お尻を出して焼ソバ作りに夢中なカップルには笑えました。一応キャンプ禁止の立て札はありますが、土手の脇にはテントの張れそうな場所はいくらでもありました。次回は是非挑戦したいものです。15:51の最終バスに乗込み和山温泉に戻ったのは既に夕暮れ時でした。




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