山行記録その1 立山三山・剣岳

7.20
室堂7:00−7:30雷鳥平テント場 <設営>
雷鳥平テント場8:30−9:50別山乗越10:00−10:30別山11:00−13:00雄山13:20−室堂14:20

雷鳥沢野営場
深夜の新宿を発った夜行バスは早朝の室堂に到着しました。室堂を訪れたのは実に25年ぶり、大学4年の夏以来です。雪に彩られた立山三山、みくりが池、そして快晴の青空に出迎えられ、気持ちははやります。早速雷鳥平キャンプ場にテントを張りザブザックで立山三山に出発です。
別山乗越から剣岳 後立の山並み
テント場から浄土川に掛かる木橋を渡り、分岐を別山乗越に向かいます。急登を登りつめると乗越に到着です。突然眼前に現れる剣岳に圧倒され、手招きされますが、それは明日のお楽しみにして右手の別山に向かいます。

別山山頂と硯池 別山北峰から剣をバック
巻き道を通過しがちな別山ですが、せっかくですから立寄ってみました。なだらかな山頂には祠が祭られています。コイワカガミのピンクの花が点在しまさに別天地。その直下には雪渓の融雪水をたたえた硯池があります。北峰は正面から剣を眺める一番の展望台です。

別山から立山 内蔵助カール 雄山

一乗越の向うに北アルプス
雲の合間には北アルプス北部の山々が見えます。槍穂高、笠が岳.....。
一乗越までの急なガレ場の下りにはスニーカー履きの観光客が落石も気にせず渋滞気味にひしめいています。このコースは、今回と逆にコースを取り早朝のまだ人気の少ない時間帯に通過するか、大汝山から引き返し大走りから雷鳥平に直行したほうが正解でした。



7.21
雷鳥平テント場4:45−6:25別山乗越6:30−7:00剣沢テント場 <設営>
剣沢テント場7]30−7:50剣山荘8:00−8:30一服剣8:40−9:30前剣9:40−(10:00〜渋滞/カニの縦バイ〜11:50)−12:15剣岳12:30−(12:40〜渋滞/カニの横バイ〜14:00)−14:30前剣14:35−15:15一服剣15:25−15:40剣山荘15:45−16:30剣沢テント場

剣沢テント場
今日は、雷鳥平から剣沢までテントを移動した後、剣岳をピストンします。早朝の剣沢テント場は7割方埋まっていました。ちらほら近くの雪渓で雪上訓練をしているパーティも居ますが、殆どのテントは既に剣に向かったと見えて、人影はまばらです。
出遅れたかと急いでテントを設営し、剣を目指しました。

剣山荘
剣山荘は剣岳登山の前線基地です。トイレを借りに人気の無い山荘に立ち寄りました。殆どの登山客はここから軽装でピストンするのでしょう。数多くのザックが廊下に並んでいました。昨夜はこの夏一番の混雑だったそうです。

前剣から剣岳 カニの縦バイ 近づくと大渋滞

この別山尾根コースは剣に挑むいくつかのルートのなかで一番楽な一般道ですが、岩場続きのスリル満点のコースです。特に前剣から本峰の間にはカニの縦バイ、横バイと呼ばれる難所があり、その通過に大渋滞です。登り下りで4時間弱費やしました。お茶を沸かす人。雪渓で雪だるまを作る人。ギャラリーよろしく難所を通過する足さばきを批評する人。あせってもしょうがない。じっと我慢です。一番混む時期の一番混む時間帯だった様です。結果論ですが剣山荘を6時前に、または10時以降に発てば良かった様です。
ちなみにこの難所は一方通行になっておりカニの縦バイは登り。横バイは下り道です。難所は下りのほうが怖い。横バイは写真を撮る余裕すらありませんでした。

剣岳山頂
剣山頂に着いたのは正午過ぎになってしまいました。この時刻になると四方の谷から雲が沸き遠望はききませんでした。ピークには小さな祠がひとつ。周囲はカレキが累々としていますが山容に似合わず広々としていて、皆さん大休止です。

剣から北方稜線
ここでは皆さんの装備によってコースが判ります。私の様に小さなザックは別山尾根。大きなザックは早川尾根。ピッケル組は長次郎谷。ザイルが加われば八つ峰か?北方稜線への道には立入禁止の標識がありますが、しっかりした踏み跡結構入山している様です。標識といえば、この山域は韓国からの登山者も多いと見えて日本語とハングル併記の道標が他の北アルプス山域と比べて極端に多いようです。韓国では富士山より剣の方が有名なのかも知れません?

早川尾根分岐 雲沸く別山尾根

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