雲上の乗鞍岳
2014.09.27


バスの車窓から槍・穂高 右手前が昨日登った霞沢岳


予定では昨日のうちに上高地を脱出するはずだったが、霞沢岳往復に12時間も掛かってしまい、終バスに間に合わず小梨平キャンプ場に2泊することになってしまった。そのため今日の選択肢は限られる。これまで敬遠していた日本で一番お手軽に3000mを体験できる乗鞍岳だ。
乗鞍高原はガスの中だったが、昨日と同じ天候なら雲海を抜ける標高2500m以上は青空が広がっているはずの予想通り、肩の小屋口に着いた時には雲ひとつない快晴だった。ここ乗鞍は百名山の中の45座が見えると言われている。北アルプス側はまもなくガスに覆われたが、八ヶ岳や南アルプスは雲海の上にその勇姿を見せてくれた。
帰路、松本ICから高速にのると隊列を組んでサイレンを鳴らす警察車両の一団とすれ違った。その時には気がつかなかったが、帰宅して御嶽山が噴火したのニュースにビックリした。今日登った乗鞍とは直線距離で30km位しか離れていない。昨日のうちに上高地を脱出できていたら、今日は御嶽山に登っていたかもしれない。御嶽山は10年前に田ノ原から登ったことがある。濃いガスのなか八丁ダルミから剣が峰にかけて宗教的なオブジェが並び、ただの山岳信仰とは違った霊山のような雰囲気を持った山の記憶が残っている。今回犠牲になった47名の方のご冥福を祈る。



2014.09.27
8:55バス停肩の小屋口−9:20肩の小屋−10:10乗鞍山頂(剣ヶ峰)10:25−11:05肩の小屋−11:40畳平

Map    Route


山行写真

小梨平キャンプ場
どんよりとした天候だが、ここは雲海の下、2000m以上は快晴のはずだ
上高地から乗鞍に向かおうと沢渡行始発7:00のバスに乗り込む

乗鞍エコーライン
観光センタ8:00発の数分前に到着したのでバス停の長い列に慌てたが増発され三台で出発
バスは紅葉の中をくねくねと登って行く、車中から紅葉の撮影に大忙し

肩の小屋口
雲海を抜け青空が広がると、車中から歓声が上がる
せっかくだから終点畳平手前の肩の小屋口で降りる

肩の小屋口から乗鞍主峰剣ヶ峰

何処までも広がる雲海
遠くに見えるのは左奥八ヶ岳、右奥南アルプス
エコーラインはマイカー規制され、カメラマン達の歩行者天国

肩の小屋
少々観光地化されているが、立派な小屋だ 

これから剣ヶ峰に向け出発 約1時間の登りが続く

登り途中からコロナ観測所と摩利支天を振り返る
僅かに頭を出しているのは穂高

上昇気流に雲海が崩れ、ガスになって刻々と表情を変える
今度は槍ヶ岳がチラリ

ウメバチソウ

チングルマ

ミヤマダイコンソウ
アキノキリンソウ トウヤクリンドウ ミヤマキキョウ

剣が峰から権現池パノラマ

山頂までラスト100m

頂上小屋

主峰剣ヶ峰の社

山頂から八ヶ岳アップ

山頂から南アルプスアップ

さあ畳平へ下山しよう

肩の小屋からは立派な車道歩き

不消ヶ池

畳平が見える
車道を辿っても行けるが、登山道経由の方が近そうだ

畳平バス停
時刻は11:45、この数分後に御嶽山が噴火した