山行記録その2 仙丈岳

1999.9.26
北沢峠テント場4:45−北沢峠5:00−5:50三合目5:55−6:20大滝の頭6:30−7:15小仙丈ヶ岳7:25−8:10仙丈ヶ岳8:40−8:50カール9:00−9:30小仙丈ヶ岳9:40−10:10四合目10:15−10:50北沢峠−11:00北沢峠テント場

寒さで深夜1時頃に目が醒めてしまいました。もっとも前日18時に寝たのではそう長く眠れるものではありません。台風はどこに行ったのでしょうか?空には満天の星。今日は絶対晴れる。こんな時は無理に寝ることは無い。コンロに火をつけゆっくりとしたコーヒータイム。下界では考えられない贅沢なひとときです。

甲斐駒
まだ暗いうちに仙丈ヶ岳に向け出発しました。一旦峠まで出て広い尾根道を歩みました。あたりはうっそうとした原生林で、一人ランプを点けて歩いていると神聖な気持ちになります。二合目あたりから白々と夜が明けてきました。まだ標高は低いが木々の合間から周りの山々が見え隠れします。はやる気持ちを押さえつつ、2600m位で森林限界を超えます。

仙丈ピーク証拠写真 ピークから甲斐駒をバック
仙丈ヶ岳はその山容からは予想できないほど狭いピークであり、20人くらいで一杯になる。ここで昨日、甲斐駒でご一緒した中沢さん(同氏のHPはこちら)に再会する。ほぼ同じ時刻に峠を出られ藪沢新道を登られたとのこと、なかなかの健脚である。

仙丈岳カール 小仙丈から北岳、間の岳 延々と延びる仙塩尾根

カール底の仙丈小屋 建設中の仙丈小屋 ここからカールに寄り道しました。非難小屋であった旧仙丈小屋の隣に、仙丈小屋が新築されていた。工事のおじさんに聞くとソーラ+風力発電付き、水は下の藪沢からくみ上げ水洗トイレ、2階建てで公称80人の小屋と言う。とにかくでかい。普通の山小屋の感覚で言うと200人はゆったり泊まれるだろう。来年から利用できるそうだ。

馬の背の紅葉は例年より2週間ほど遅れている様子。今年は夏が長かった分、紅葉のほうもまだその準備に入っていないのだろう。馬の背ヒュッテでは、昨夜は紅葉を期待した登山者が押しかけフトン1枚に二人の混雑だったらしいが、すっかり期待はずれだったとか。カールの底から稜線に戻り、来た道を下る。再び小仙丈で一休み。今日は遠望がきき北アルプス、中央アルプス、近くには鳳凰三山、富士山、北岳が全部見える。今年の3000m山行は今回で終了。山々に別れを告げ一路北沢峠目指し駆け下った。
峠のバス停で聞くと、今日は人出も多く臨時便が出るそうだ。早々にテント撤収。峠に戻り、待っていたバスに乗るとと即発車。いいかげんなものでマイクロバスの定員分(20人くらい)人が集まると発車するらしい。広河原からは十人乗りのタクシー(ワゴン車)を利用した。満席になれば一人¥2000とバス料金とほぼ同額である。峠を出たのが12時頃。15時には甲府駅到着。心残りは順調に帰りすぎて、途中芦安温泉に入れなかったこと。ま、これは次に機会に...........。



山行記録その1