栗駒山
2001.9.23


2001.9.23
須川高原温泉9:30−10:15昭和湖10:25−11:10須川分岐(栗駒山頂ピストン)12:00−12:30虚空蔵十字路12:35−14:05湯浜道路分岐14:10−14:50湯浜温泉

須川高原
栗駒山登山道は須川高原温泉の露天風呂脇から延びている。付近は勢い良く涌き出る熱湯の湯気でもうもうとしている。この先にもオイラン風呂と呼ばれる温泉小屋があり、しばらくは湯治客向けの石畳の道が続いている。名残ヶ原はすでに秋の装いで花は殆ど無く寂しい限りだった。

昭和湖
栗駒山のコースはいくつかあるがこの岩手側須川コースと宮城県側いわかがみ平からの中央コースは歩きやすいなだらかな観光登山コースで家族連れや高年ハイカーが多い。特に昭和湖までは軽装の温泉客が目立つ。テントの入った人一倍大きなザックを背負って鈍亀状態の我が身がちょいと気恥ずかしい。

栗駒山頂 早池峰山
須川分岐にザックを置き、空身で山頂までピストン。好天に恵まれ澄んだ秋晴れの向うに東北の山々が連なっている。早池峰、焼石岳、舟形山、そして鳥海山が格好良くそびえている。

虚空蔵山
分岐に戻り湯浜を目指す。ここまでの登山者うじゃうじゃコースと比べると様相は一変し、誰もいない。道はよく踏まれており危険個所は無いが、人気の無い山道に思わず熊よけのベルを取り出した。「湯の倉」と書かれた大地森コースを左に分け虚空蔵山を正面に見ながら更に進むと十字路にでる。十字路といっても虚空蔵山への道はヤブに覆われ僅かに跡が残る程度でT字路にしか見えない。

雲上の草原 リンドウ
この先から思いがけず雲上の草原が現れる。この時期ではリンドウしか確認できなかったが、盛夏には見事なお花畑になるのだろう。清水流れる小沢でしばし一服。

500m毎に道標
草原を過ぎると潅木帯となりやがてブナの樹林帯へと入って行く。道は次第にぬかるみが多くなり随所に水芭蕉のなれの果てとして大きな葉が現れる。それにしてもみごとなブナ林だ。あと一ヶ月もすれば燃えるような紅葉が楽しめるのだろう。湯浜道路分岐までくると湯浜温泉は残り僅かだ。



2001.9.24
湯浜温泉5:30−7:30湯の倉分岐−7:45湯の倉温泉8:15−9:10温湯温泉9:23→(バス)

ここ湯浜温泉は山奥の一軒宿で一番近いバス停は二時間歩いた温湯温泉にある。途中湯の倉温泉に立ち寄るために、まだ薄明かりの5:00に出発した。温湯温泉方面には谷の向うに見える国道398を歩くか、入り口には通行禁止の表示のある登山道を行くか迷うところだが、旅館のオヤジの大丈夫の言葉を信じて登山道を取った。
途中の橋が落ち増水時には危険だがこの時期は問題無いとのことだったが、これが結構手強かった。登山道は一の迫川の左岸に沿って延びて行く。白桧沢にかかる橋を渡り、やがて道標に沿って本流を対岸に渡ったが川原で道を失った。右岸を尾根沿いに登り返すところが判らない。やむなく川原をしばらく下ったが今度は堰堤に阻まれてどうにもならない。覚悟を決めて急な右斜面を力任せによじ登った。地図を読み違えていなければ登山道に垂直に交差するはずである。10分ほどで登山道に合流できたときにはさすがにほっとした。ここを除くと道全体は良く踏まれており、味気ない車道歩きに比べればずっと快適。登山道としての復活を期待する。以降湯の倉温泉〜温湯温泉は次の項へ




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