今回は温泉にこだわった山行です。西穂高と焼山。 そして新穂高、中尾温泉、中の湯の3湯を結びました。 焼岳を越えてたどり着いた卜伝の湯はちょっとあぶない洞窟風呂です。 |
8/24 新宿−(JR)−松本 8/25 松本−(バス)−新穂高温泉−西穂高岳ピストン−新穂高温泉露天風呂−中尾温泉 8/26 中尾温泉−焼岳−中の湯−(バス)−松本−(JR)−新宿 |
温泉情報 | 高山植物 |
山行記録 |
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8.25 ロープウェイ西穂高9:40−10:40西穂山荘10:50−12:10ピラミッドピーク12:20−13:05西穂高岳13:20−14:15独標14:25−15:05西穂山荘15:10−15:55ロープウェイ西穂高口 |
新穂高温泉 | |
ここ数年毎年のように新穂高を訪れていますが、いつも下山口として慌しく通過するだけの場所でした。しかし温泉に目覚めた私にとってこれほどもったいないことは無い。今回は露天風呂中心の余裕の山行計画です。でも根っからのこせさから、結局はくたびれ果てたことになってしまいましたけど....。 |
ロープウェイ車窓から槍ヶ岳 | |
今年は夏らしい毎日で今日も快晴。ロープウェイからの眺めも抜群です。終点西穂高口は観光客で賑わっていましたが、登山センター脇のゲートから先は登山者の世界です。 |
稜線直下から笠ヶ岳 | |
しばらくはシラビソの林を行なだらかな道です。木々の合間から西穂高岳が姿を見せます。小鍋谷からのボッカ道が合流すると、直ぐに「水場」と呼ばれる割にはあまりにもささやかな水流があります。ここから本格的な登りが始まります。カニコウモリやアキノキリンソウに励まされグングン高度を稼ぎます。周りの木々が低くなると稜線直下です。ナナカマドやシシウドの向うにふと西穂山荘の赤い屋根が現れます。 |
西穂山荘とキャンプ場 | |
西穂山荘は奥穂高岳からジャンダルム越えの山行以来16年ぶりです。この時、私に前後して歩いていた中年単独行登山者が間ノ岳付近で浮石を踏み滑落。そのまま亡くなりました。私が目撃者として西穂山荘に遭難届けを出ました。僅か20mほど先の出来事にショックを受け、このテント場で眠れぬ一夜を過ごしたことがありました。今日の西穂山荘は、うって変わって明るい雰囲気です。 |
西穂山荘の向うに焼岳 | 西穂への道 | |
さあて西穂へ向います。まず巨石の転がるハイマツ帯のなか、小高い丘を越えます。ここは絶好の展望台でこれから向かう西穂の稜線や焼岳、笠ヶ岳、そして前穂高が見渡せます。足元にはトウヤクリンドウのお花畑が続き、まさに稜線漫歩です。 |
独標直下 | 独標からピラミッドピーク | |
道は徐々に細い岩稜の道となり、連続する岩峰が行く手をさえぎります。一般登山者は独標までで引き返すようです。それだけに独標ピークでは大休止をとる登山者でごったがえしていました。 |
独標を振り返る | 穂高の山並み | |
独標から先の稜線は、両側がスパッときれ落ち、高度感はかなりのものです。ピラミッドピークをはじめ幾つかの岩峰をクリアしてゆくとやがて西穂高のピークに到着です。見通しがよければ槍ヶ岳まで見えるはずですが午後の日差しに雲が沸き奥穂高も隠れがちでした。 |
8.26 合掌の森キャンプ場6:25−車止めゲート6:35−林道脇登山口6:50−9:35中尾峠9:45−10:40山頂直下(山頂ピストン)11:05−11:50新旧中の湯分岐−12:05リンドウ平−12:35第一ベンチ−13:00卜伝の湯 |
車止めゲート | 林道脇登山口 | |
キャンプ場を後に林道を奥に進むと、湯気が立ち上る温泉源泉が数ヶ所連続して現れる。さすが焼岳は今でも活動を続ける活火山と改めて感心する。車止めのゲートを過ぎ、更に進むと林道脇から斜面に取りつく登山口がある。周囲は北アルプスには珍しくブナをはじめに広葉樹の樹林帯である。 |
秀綱神社 | 中尾峠直下 | |
やがて登山道は緩やかになり、雨量観測所や秀綱神社を過ぎると、新旧の中尾峠分岐が現れる。このあたりから稜線上を行き交う登山者の声が聞こえてくる。中尾峠はもう直ぐだ。 |
中尾峠から焼岳 | 焼岳中腹から西穂方面 | |
中尾峠から焼岳を望む。不気味に聳えている溶岩ドーム、更にその上ガスが掛かりなんだか薄気味悪い山だ。 |
焼岳山頂 | 山頂の火口煙 | |
中の湯方面の下り口にあたる山頂直下のコルにザックを置き、往復5分のピストンで山頂を目指す。ガスの切れ目から崩れ落ちそうな南峰、グリーンの火口湖、まだ噴煙を上げる火口が見えた。いやはやすさまじいものだ。 | ||
火口湖 | 焼岳を振り返る | |
中の湯方面に下りはじめたあたりから雨が降り出した。今年はずっと晴男続きで雨具を着るのは初めてだ。森林限界を越え、広々としたお花畑の続く快適な道だが、今日のような雨音激しい日では恨めしい。 |
新旧中の湯分岐を過ぎると潅木帯が現れ、ようやく一息。一株の鮮やかなヤナギランが印象的だった。左の旧道を進む。リンドウ平を過ぎ更に進んだ第一ベンチ付近からはうっそうと茂る広葉樹に覆われ雨をさえぎってくれる。 | ||
ヤナギラン | リンドウ平 |
釜トンネル入口 | 卜伝の湯 | |
やがて釜トンネルの喧騒が聞こえてくるとあっけなくバス道路に飛び出した。後は最後の目的地「卜伝の湯へ」一目散。 |