湯野上温泉/河原の湯
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湯野上温泉は会津若松から鉄道で約45分、大川渓谷沿いにある温泉場です。 私の実家は会津若松で、帰省には時々野岩線を利用しています。しかしこの湯野上温泉で下車したのは初めてでした。湯野上温泉の駅舎は萱葺き屋根です。待合室には囲炉裏があり、女性駅員(一人しかいないから駅長さんかも?)がお茶を振舞ってくれます。「河原の湯」までの地図をもらいトコトコ出かけます。河原の湯へは徒歩20分。 湯野上温泉は旅館や民宿などが30軒ほどありますがこじんまりとして、いかにも田舎の温泉場です。駅の近くにも立ち寄り露天風呂の看板を掲げた宿がありました。時間の無い方はこちらへどうぞ。もっとも商売っ気がなく、どこからどう声を掛けて良いやら戸惑うことでしょう。 |
湯野上温泉駅舎 | 小野山 | 大川渓谷 |
さて河原の湯は温泉場の外れから、民家の庭先を横切って、車一台やっと通れる小道を行きます。大川の河原に出ると小さいながらも駐車場、その片隅にはこれまた少々汚いトイレもあります。河川敷ですからテントサイトは豊富です。「キャンプ遠慮ください」の看板がたっていますが大人しく張る限り問題無いでしょう。最近、「新穂高の湯」のように風紀上の理由から夜間閉鎖される野湯が増えています。残り少ない24時間年中無休無料温泉のままでありますように。 湯船はコンクリート製ですが、脱衣所はありません。注ぎ口は熱湯ですが、そこを外せば快適な温度で、お湯は透明です。付近には温い濁った手掘り温泉が1個ありました。更に水辺に隠れた岩の割れ目から熱湯が涌き出ていましたが、容積が小さく温度調節が出来ず熱くて冷たくお尻を浸けるのがやっとでした。断崖の真上には野岩線の鉄橋が、向うには釣り橋があり、その気になれば覗かれてしまうでしょうが(試してみましたが)豆粒大にしか見えません。なんといっても湯船の直ぐ脇を急流が流れて行く様は、まさに野趣あるれる露天風呂です。紅葉シーズン直前の土曜日AMでしたが他には福島から来たと言うライダーが手掘りの泥湯で遊んでいただけ。「穴場」です。 |
近くの釣橋から河原の湯 | 何にも無い湯船 | 極楽極楽 |
川治温泉/薬師の湯 2001年10月20日 |
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川治湯本駅は温泉場の外れの高台に位置し、何にも無い駅です。道端にある看板に誘われて徒歩10分で薬師の湯です。浴槽は古ぼけた半岩風呂です。お湯は温めの透明。人が多いのはお互い様。入浴料¥300もリーズナブル。管理人さんも親切でした。しかし、向う岸に立ち並ぶホテルには興ざめです。温泉場の観光名所といった風で、野湯をイメージしていた私にとっては大失敗でした。 |