一年ぶりの八ヶ岳はうっとうしい梅雨空ですが、 この時期稜線では高山植物が咲き始めます。 そしてお楽しみは定番の本沢温泉。 |
6.14 出張−石和温泉(石和健康ランド) 6.15 石和−茅野−ピタゴラスロープウェイ−麦草峠−天狗岳−本沢温泉 6.16 本沢温泉−硫黄岳−横岳−行者小屋−美濃戸口−茅野 [単独 山小屋素泊まり] |
温泉情報 | お花畑 |
山行記録 |
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2002.6.15 ピタゴラスロープウェイ山頂駅9:10−八丁平9:35−10:05雨池分岐10:10−11:15麦草峠11:45−12:45高見石13:25−14:20中山展望台14:25−15:50天狗岳16:00−17:00本沢温泉 |
山頂駅 | 坪庭(中央に動物?) | |
ピタゴラスロープウェイ山頂駅を降りると目の前には坪庭と呼ばれる溶岩台地が広がります。梅雨入り直後のぐずついた天候のためか?はたまたワールドカップ予選リーグ突破の余韻か?せっかくの景勝地ですが人影はまばらでした。 |
縞枯山荘 | 大河原峠林道 | |
坪庭から大河原峠林道経由で麦草峠に向かいました。色々な野鳥のさえずりが聞こえます。バードウォチングには良いところですが、ウグイスしか判らない我が身が悲しい。 |
麦草ヒュッテ | 縞枯山 | |
高山植物の好きな人なら麦草ヒュッテ前の野草園はお勧めです。コマクサやウルップソウが盛りでした。 さて縞枯山を後ろに、丸山に向かいます。これからが本格的な山登りです。 |
高見石小屋 | |
丸山を過ぎ、白駒池からの道や渋の湯からの道を合わせるとひょっこりと高見石小屋に到着です。この小屋は昔ながらの面影を残した私好みの山小屋です。ガイドブックには載っていませんが小屋前の広場でテント泊も可能です。 ここも本日は閑散としていました。入梅前の先週末は宿泊者60名だったのが今日は予約ゼロだそうです。 |
中山峠から天狗岳 | 天狗の庭 | |
中山峠から天狗岳への登りは自然の作った箱庭のような溶岩台地を進みます。きつい登りですがコイワカガミやミネザクラが彩を沿え、なかなか前に進みません。 |
西天狗岳 | 天狗岳直下 | |
天狗岳は東西にピークを持ち標高2600m強。主稜線から外れた西天狗岳の方が若干高いようです。今日は時間も押し迫っており東天狗岳のピークだけで良しとしましょう。 |
白砂新道分岐 | 稜線直下 | |
本沢温泉へ下る白砂新道の分岐は東天狗岳と根子岳のコルにあります。新道と言うだけあって稜線直下は頼りない草つきの小道ですが赤テープに導かれ不安はありません。 |
プレートNO6 | 本沢温泉 | |
大体は下り一方のルートですが、小尾根を登り返してプレートNO6が現れたら要注意。ここでコースは尾根に沿って右に折れます。沢が現れたら本沢温泉はもう直ぐです。 |
2002.6.16 本沢温泉5:20−6:20夏沢峠6:25−7:15硫黄岳7:50−8:30横岳山頂8:40−9:40地蔵尾根分岐9:45−10:15行者小屋10:50−12:15美濃戸12:20−13:00美濃戸口 |
カラマツ林から 爆裂火口 |
夏沢峠の山びこ荘 | |
今日もはっきりしない曇り空ですが、昨晩の豪雨を思えばぜいたくは言えません。露天風呂の見えるカラマツ林から樹林帯の暗い道に入りますが、メインコースだけあって整備された歩きやすいコースで苦も無く夏沢峠に到着です。 |
夏沢峠から 爆裂火口 |
硫黄岳直下 | |
硫黄岳の登りはハイマツ帯の中、砂礫のジグザグ道が続きます。キバナシャクナゲに励まされながらのきつい登りです。やがて火口に沿った広い尾根道になりケルンに導かれて山頂にたどり着きます。 |
<硫黄岳山頂から> | |
北八つ方面 | 硫黄岳山頂 |
爆裂火口 | 横岳、赤岳、阿弥陀岳 |
硫黄岳山頂は砂礫で覆われた広い山頂です。 せっかくの景色もぼんやりとした天気で迫力がありません。 |
硫黄岳山荘 | 大同心 | |
大同心の岩峰を見ながら横岳の登りに掛かります。あたりにはコマクサの株が点在します。あと一ヶ月もすれば黒いザレ場の中に咲くピンクの花がさぞ見事なことでしょう。 |
横岳直下の鎖場 | 横岳から赤岳をバック | |
やせ尾根の梯子や鎖場をクリアし「横岳」の指導表の立つピークに出ます。地図にある「奥の院」です。横岳は切り立った岩峰の連なりでここが山頂と言われてもピンときません。とりあえず証拠写真を撮ってもらいました。 |
横岳稜線 | 地蔵の頭、奥に赤岳 | |
横岳稜線はこの先も悪場が続きますが、足元ではさまざまな高山植物が楽しめます。大きな群生地はありませんが種類の多さではどこにも負けません。 指導表の立つ地蔵の頭が見えると道はなだらかになりようやく緊張から開放されます。 |
地蔵尾根から赤岳 | 地蔵尾根から横岳 | |
赤岳はガスの中で展望は期待できそうにもありません。さっさと地蔵尾根を下山することにしました。岩稜の急な道ですが昨年登った文三郎尾根よりはいくぶんましなようです。 |
行者小屋 | 美濃戸口 | |
行者小屋でのんびりランチタイムをとると、後は美濃戸口までひたすら下るだけです。バス時刻の10分前にゴールイン。お疲れ様でした。 |