2001.4.17 11:08山梨市駅バス停-11:20フルーツセンター//ほったらかし温泉13:30-14:30万力万葉公園 |
僅かに咲いていた桃の花 | |
雪の南アルプスをバックに咲き誇る桃の花。甲府盆地はまさに桃源郷!こんな駅のポスターに誘われて中央線を山梨市に向かいました。車窓には満開の桜が飛び込んできます。しかし桃には少々早かったようです。白い花びらをつけたスモモばかりで、期待していたピンクの絨毯はあと2週間後といったところでしょうか。山梨市と隣の石和温泉界隈では、4月に入って「桃祭り」が開催されていますが今日はどうも盛り上がりに欠けるようです。 |
とにかくメイン会場のひとつ、「笛吹川フルーツ公園」への無料臨時バスに乗り込みました。バスは急勾配の扇状地を絡むように上って行きます。ここは山梨県果樹試験場に隣接した「フルーツ」を主題にしたテーマパークです。桃の花咲く甲府盆地と御坂山系の向こうに雪を頂いた富士山が一望できる高台にありますが、今日は春うららかな天気で薄ぼんやりとしか見えません。赤レンガ造りの富士屋ホテルとトロピカルフルーツの植物園が売りですが、どう見ても周りの景観とミスマッチ。3セクの壮大な無駄遣いです。 景色がダメなら温泉!「笛吹川フルーツ公園」の最上部から更に奥に入る道を進みます。土ぼこり舞う林道を20分ほど歩いたところに「ほったらかし温泉」があります。ここは得意先の高野さんお勧めの湯。ガイドブックにも載っていない知る人ぞ知る穴場です。「Simple Is Best」私好みのよい風呂でした。 さて、「フルーツ公園」で挫けた気持ちを「ほったらかし」で取り戻し、帰路は山梨市駅まで歩いてみました。万力万葉公園まで一時間ほどのコースでした。車道をただ下るのではなく農道を散策するほうをお勧めします。果樹園に水を巻くスプリンクラー、中には変わり者もいてあらぬ方向に水をまき散らします。野に咲く野草に見とれていると思わぬ水害に遭いますが、これもご愛嬌。 ユキヤナギ、スモモ、そして満開の桜と、桃の花にはふられましたが、のどかな春の日差しあふれた田園歩きでした。駅に着くとすぐに電車がやってきました。山梨名物「ほうとう」は次の機会におあずけです。 |
桃の向うには御坂山系 | ユキヤナギ | 桜咲く万力万葉公園 |
温泉情報-ほったらかし温泉 | |
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土埃にまみれ、林道を上って行くとそれらしき(?)建物が現れます。余分な施設は一切ありません。文字通り「ほったらかし」。周辺はまだ工事中でしたのでしばらくすると様子が変わるかもしれません。 フロントなんて気の利いたものはありません。小屋の前に突っ立ているバイトのあんちゃんに¥500を手渡して中に入ります。そこは脱衣所と洗面所があるだけのまさに温泉小屋ですが、まだ新しく清潔です。男湯は露天風呂×3、内湯×1で、これなら建物が小さく済むはずです。笑ってしまうのはその分、日差しを遮るところが無く、炎天下の入浴に備え菅笠が用意してあること。少々温めのせいか、菅笠をかぶって長湯を楽しんでいる人もいます。露天の一つが「熱湯」と称して適温に設定されています。一段下にある露天風呂は岩風呂になっていて打たせ湯(?)もあります。洗い場にはシャンプー、ボディソープが常備されています。申し訳程度の内湯もありますが、せっかくの絶景露天風呂を前に利用する人はだあれもいません。 温泉小屋の向かいには休憩所の看板を掲げたプレハブ小屋があり、一応畳が敷いてあってテーブルもあります。隣には軽食のとれる売店もありますが常時営業しているのか?あやしい限りです。小規模ながらもオートキャンプ場も隣接しています。さっきのあんちゃんはキャンプ場受付も兼ねています。 入浴料金は温泉小屋に入場する毎に徴収されます。キャンプ滞在者には不満の残るところ。もっとも従業員が少なく、チケットも無く、その分で低料金に押さえているとしたらやむをえない所です。 営業時間は22時まで。おそらく夜は地元の方々が夜景を楽しみながら入浴するのでしょう。 関連情報 http://www.bremen.or.jp/gotoh/Hotarakasinoyu.html |
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ほったらかし温泉の建物 | |
絶景温泉露天風呂 |