寝たきりの父が現役教師の時、夏休みの課外授業に同行して阿賀川河原で化石採掘したことがある。まるで家庭サービスなど無縁な父だったが、まだ小学生の頃の懐かしい記憶だ。今回の山行はその時の荻野駅から始まる。とは言っても車での訪問のこと、漆窪集落にある登山者用駐車場に車を停めた。すでにお昼時、山登りには少々遅い時刻だ。さあ出掛けよう!
今日のお題はなんと言ってもカタクリだ。春の日差しを浴びてそっくり返ってポーズを取る春の妖精が斜面いっぱいに広がっている。いつまでもこの大群生が残りますように。それと予想以上に素晴らしかったのがその展望だ。春霞で薄ぼんやりだが飯豊山から磐梯山まで会津の山々が一望できる。再訪の時には昼下がりのカタクリを取るか、早朝の展望を取るか悩ましいところだ。
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