日原集落から稲村岩 |
稲村岩までは沢沿いに |
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今年のGWは、そこそこの予報だったが当日になるとパッとしない日が続いた。今日も日原に着いたらどんよりとした空模様。ガスのなかに稲村岩だけがにゅうっとその姿を見せている。
中日原からしばらく行った民家脇から日原川に降り、巳の戸橋を渡ると登山道が始まる。コースは最初巳の戸と稲村岩尾根に挟まれた小沢を詰めてゆく。新緑が目に眩しい好ましいコースだ。清流の脇にザックを下ろし、一緒のバスで降りたハイカーをやり過ごす。足元にはヒトリシズカやネコノメソウが咲き始めていた。やがてコースは左岸から右岸に渡り、ジグザグの急登になる。どうらや稲村岩をぐるりと廻りこんでいるようだ。登り切ると稲村岩の肩にあたるコルに飛び出した。稲村岩はここから岩稜を往復15分くらいのはずだが、展望は期待できないと勝手な理由を並べてこれをパスした。
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ヒルメシクイノタワ |
さて、ここからは薄暗い樹林帯の尾根道を登り一直線、真夏のカンカン照りだったら絶対登りたく無いようなコースだ。
「ヒルメシクイノタワ」はその名前からイメージしていた鞍部ではなく細長い小ピークだった。ずうっと辛抱強く登ってきコースの中で一息入れるにはうってつけの場所だ。もっとも、ここまで来れば残り僅か、頑張って山頂を目指そう!途中名残雪のような残雪を踏みながら山頂に飛び出した。 |
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鷹ノ巣山ピーク |
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残念ながら、正面にどお〜んと見えるはずの富士山も道志山塊も全てガスの中に埋没している。先着の登山者も所在無げにコンロで湯を沸かしたりしているが、僅かな可能性に掛けているのか?一様に富士山の方向に顔を向けているのが面白い。人のことはともかく私も昼食がてら30分ほど粘ったが状況は変わらず、山頂を後にした。
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石尾根から水根方面に下る |
水平道分岐から下り20分で小屋掛け |
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展望が駄目ならせめて咲き始めた山野草の写真を撮ろうと、下りは沢沿いの水根林道を選択した。石尾根から道標に沿って一旦倉戸山方面に榧ノ木尾根を下る。これを15分ほど下り分岐を左の水平道に入る。更に2〜3分も行くと水平道から水根林道へ分岐が現れる。ここから本格的な下りが始まる。
薄暗い樹林帯を20分ほど下ると小屋掛けが突然現れる。柱と屋根だけのお粗末なものだが、雨露は凌げそうだ。このコースは道はしっかりしているがマイナなルートらしく途中登山者に一人も逢わなかった。いざというときには心強い。
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水根沢林道木橋を渡る |
ワサビ田 |
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小屋掛けを後に15分も下ると水根沢の流れが見えて、やがてコースは沢沿いの道となる。地図には「水根沢林道」とあるが写真のように人が歩けるだけの山道で、車が通るような林道では無いのでご注意を。エイザンスミレやタチツボスミレを楽しみながらやがてコイノボリが泳ぐ水根集落に到着した。更に水根バス停から奥多摩湖に足を伸ばし今日の山行を締めくくった。
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水根集落 |
奥多摩湖 |
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山野草 |
マルバスミレ |
エイザンスミレ |
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タチツボスミレ |
キケマンソウ |
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ケマンソウ |
ヒトリシズカ |
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ヨゴレネコノメ |
ツルネコノメソウ |
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ヤマエンゴサク |
マムシグサ |
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ミヤマハコベ |
イチリンソウ |
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