月曜日に長岡工場へ出張が決まると、これに便乗出来る山は無いかと地図とにらめっこ。手頃な平標山に登ることにした。越後湯沢のコインロッカーに出張の荷物を放り込みバスに乗り込んだ。この時期はシーズンオフとみえ「平標登山口」で降りたのは私一人だった。50mほど湯沢寄りに戻り、別荘地へ延びる舗装道路を辿る。小橋を渡ると直ぐに取り付きがある。
|
別荘地 |
登山口 |
|
|
薄暗い樹林帯の道を、大汗をかきながら歩き始めた。出だしからきつい登りだ。振り返ると木々の合間から平らな苗場山が見え隠れする。展望が開けたら写真を撮ろうと思っていたが、そのときになると山頂部はすっぽりと雲に覆われてしまった。どうやら1800m位に雲の境界線があるようだ。もっとも、このところ土日になると悪天候が続いていたのに比べると、青空の見える今日はましなほうだ。
巨大鉄塔は、ずいぶん前からその大きな姿が見えていたので、直ぐに着くだろうと思っていたがなかなか着かない。基部から見上げると本当に巨大な鉄塔だった。鉄塔から再び樹林帯に突入する。我慢して登ってゆくと、しだいに傾斜がゆるくなってきたと思える辺りから、直ぐ先に松手山の小ピークがある。
|
巨大鉄塔 |
松手山 |
|
|
松手山では先行パーティが休んでいた。いつもなら遠慮してちょっと先で休むのだが、今日はここまでノンストップで登って来た。ヘロヘロとへたり込んでしまった。あたりは赤トンボが舞っているがまだ残暑はきつい。500mのペットボトルだけでは足りなかったかな?と思いながらもついついポカリをがぶ飲みしてしまう。
この先山頂まで400mほど標高差が残っているが、あたりは森林限界を超え平標に連なる上越国境稜線を見ながら稜線漫歩が楽しめる、このコースのハイライトだ。咲き遅れたハクサンフウロやこれから咲き出すウメバチソウが足元を飾っている。
|
松手山から平標 |
一の肩直下 |
|
|
高度を上げるにつれ上空を覆う雲の境界に突入したらしい。山頂部はすっぽりとガスに囲まれていた。あわよくばピストンしようと思っていた仙ノ倉方面も何にも見えない。これを理由に証拠写真を撮ると早々に下山した。
この山域は登山道が木の階段で整備されている。少々味気ない気もするが、幅を狭くしてあり歩き易い。ポカリは既に飲み干した。「山の家」には水場があったはずと、トントンと軽快に下ってゆく。
|
平標 |
山ノ家 |
|
|
「山の家」で一息入れながら時計を見ると12:30と微妙な時刻だ。飛ばせば次のバスに間に合う。どうせ今日は長岡泊まり、こんなところであせって下山しても無意味なのは判っているが、性格がそうさせるのだろう。コースタイムと競争しながらダッシュあるのみ。15分前にバス停に到着した。
|
林道近くの水場 |
林道 |
|
|
|
|
|
|
|
高山植物 |
ヤマジノホトトギス |
|
|
|
シオガマ |
ツルリンドウ |
|
|
タテヤマウツボ |
ミヤマハハコグサ |
|
|
ミヤマオトギリソウ |
|
|
|
マツムシソウ |
ハクサンシャジン |
|
|
ホツツジ |
ココメグサ |
|
|
ハクサンフウロ |
アキノキリンソウ |
|
|
ウメバチソウ |
イワショウブ |
|
|
キンコウカ |
ヨツバヒヨドリ |
|
|