杓子山、鹿留山
2005.3.19

杓子山から南アルプスを望む



先週は春の山野草を求めて高尾山周辺をうろついたが、スミレ一輪咲いておらず空振りに終わった。やっぱりこのシーズンは展望を求めて雪道を歩くに限ると、春分の日に続く三連休を利用した一泊二日の山旅は、一番列車を乗り継いで富士吉田に降り立った。まず初日に向かったのは杓子山・鹿留山。出だしはバス時刻改正で躓いたが、期待通りの展望に大満足。また、途中からご一緒したT氏とは富士吉田のうどん屋で打ち上げする等、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

山行記録
2005.03.19
富士吉田駅8:15−大明見8:55−9:40不動の湯9:45−10:45大権首峠11:00−11:35杓子山11:45−12:25鹿留山12:55−13:40立ノ塚峠13:45−14:55内野バス停
富士吉田金鳥居
富士吉田始発のバスに乗り込み、大明見までと目論んだが、あれえ?ダイヤ改正で狙ったバスが無い。しばし茫然するものの気を取り直し、富士山を背に、えっちらおっちら歩き出した。こんなことなら下吉田で下車したほうが距離的に近かったと思ったが後の祭り。
杓子山
市役所を抜けバイパス沿いをてくてく歩く。富士山、三つ峠、そして目指す杓子山が青空に映える。
大明見交差点
あてずっぽうに大明見の交差点までたどり着いた。市街地はこの辺りで途切れ、やがて田園風景が広がってくる。
不動の湯
ノンストップで不動の湯に着いた。いささか疲れた。旅館の裏手に「硯水不動尊の霊水」なる湧き水がある。オジサンがポリタンを並べて水汲みの真っ最中だった。聞くと皮膚病にご利益があると言う。巷で言うアルカリ性イオン水なのだろう。ここは、この湧き水を沸かした鉱泉宿だ。素泊まり\3,100也。
林道ゲート
大ざす峠まで林道歩きが続く。薄暗い杉林から、唐松林になると木々の隙間から南アルプスの白い峰が見えてくる。荒川三山から赤石に掛けての稜線のようだ。左の斜面に隠れている白根三山を見るには峠まで行かねばと気がはやる。
大権首峠
ゲートから先は除雪車が入らないのだろう。林道には雪が残っていた。固く締まった雪を踏む靴の感触が心地よい。峠では期待通りの展望が待っていた。甲斐駒から聖まで白い峰が勢揃いだ。
杓子山頂
杓子山の小広い山頂は泥濘で覆われ、その上ベンチは団体さんに占領されており腰を下ろす場所が無い。せっかくの大展望だが、グルリと写真を撮って早々に退散した。
立ノ塚峠分岐
稜線上の小ピークを乗り越えながら鹿留山へ徐々に高度を上げてゆく。これが最後の登りと思ったら、また騙された。そこには分岐の道標が建っており、山頂は都留方面に少し進んだところにある。
鹿留山頂
ぬべ〜えとして、どこが山頂やら判らなかったが、ブナの大木にくくり付けられた山頂標識がそれを示していた。木々に囲まれ展望は無く、日当たりの加減で雪もバッチリ残っている。人気も無く杓子山頂と対照的に不遇の山だ。
峠間近
どちらに下山するかしばし迷ったが、先ほどの分岐から立ノ塚峠を経て内野に下ることにした。途中の展望地から見る富士は午後の日差しにテカテカ光っていた。
やばい、後ろから団体さんの嬌声が聞こえてきた。道を急ごう。それにしても急な下りだ。
立ノ塚峠
さっき抜かれた先行者にようやく追い付き言葉を交わした。鳥居地峠から高座山を越えて来られたとかで、なかなかの健脚だ。この先、富士吉田のうどん屋までご一緒頂いた。
峠の向こうには御正体山が見える。
内野から
締めくくりに、今日一日望んだ富士山と歩いた山並みを振り返る。

富士山

杓子山と鹿留山



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