仙ノ倉山
2009.6.27

山の家から仙ノ倉

2009.6.27
バス停平標登山口9:00−9:50林道登山口9:55−10:55平標山ノ家11:00−11:55平標山−12:55仙ノ倉岳13:05−13:55平標山−14:50松手山−15:45バス停平標登山口


高山植物




林道終点 平標山ノ家

梅雨の中休み、早朝の新幹線に乗って越後湯沢にやってきた。今日は平標から仙ノ倉へのミニ縦走だ。昨年晩夏に訪れた時には閑散としていたバスも今日は登山者で6割方埋まっている。苗場に向かう登山者が一人八木沢で降りた他は全員平標登山口で降りた。この時期の平標は数々の高山植物に彩られることで知られている。
今日は林道から平標山の家を経由するルートを登った。樹林帯のジグザグ道を汗だくで登り詰めると突然小屋が現れる。その正面には仙ノ倉がドーンと聳えている。このドラマチィックな展開がこたえられない。脇の水場では雪解け水がドバドバ流れ、まさに生き返った気分だ。

平標山頂直下 長い階段

平標山頂 奥には苗場の平らな山頂部

山の家を後にすると直ぐに山頂まで続く長い階段が始まる。既に森林限界を超え、初夏の日差しにジリジリ焼かれても逃げ場は無い。笹原の合間にアカモノやタテヤマリンドウが見える。所々に湿性のワタスゲやイワイチョウが残るのは雪田のなごりなのだろう。それにしても長い階段に少々あごを出しながら山頂に到着した。遠望は効かないが西には平らな山頂の苗場山、そして東にはこれから向かう仙ノ倉が雄姿を見せている。

仙ノ倉への縦走路 仙ノ倉から万太郎

お花畑


仙ノ倉への縦走路に足を踏み入れたとたん、道の両側に咲く高山植物に夢中になりまったく前に進めない。特に坪庭と呼ばれ、ベンチのある鞍部にはチングルマ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ等密度の濃いお花畑が広がっている。これまで色々なお花畑訪ねて来たが、たどり着く労力が少ない割りに効率よく花が楽しめる山域としてはここが一番だ。
仙ノ倉は標高2026mと谷川連峰で一番高い山だ。平標からはたいした登りの無いまま山頂に立つことが出来るが、万太郎側からだと大きな登り返しの末にバテバテでたどり着くことになる。昔からコースを立案するが実行をためらっているコースだ。

仙ノ倉から帰り平標を望む 
さ〜て下山だ。仙ノ倉を後に平標に戻ろう。ふと道標を見上げると、昔ながらの「東芝ランプ」のコマーシャル入りの道標があった。高度成長時代にまだ夜行列車が走っていた頃に設置されたものだろう。当時から何十年もここで登山者の安全を見守っていたのかとおもうと感慨深い。
余裕の山行と思っていたが、途中で花の写真を撮って予想以上に時間を費やしたようだ。平標で14時と登山口バス停1555にはきわどい時刻になった。相変わらず終盤は駆け足登山になっってしまった。

平標からの降り、一の肩の稜線

松手山から平標

高山植物