礼文 桃岩
2008.7.2

西海岸はガスの中
2008.07.02
フェリーターミナル8:30−8:40桃岩展望台登山口−9:30桃岩展望台9:40−10:25灯台−10:50知床−11:45フェリーターミナル



稚内フェリーターミナル 喫茶コーナー

2週間の休暇も残り僅かになってきた。最後は利尻礼文で締めくくろう。昨年まで運行していた宗谷本線の夜行列車が廃止されたため、トムラウシから下山後、旭川でレンタカーを返却し、札幌に移動して稚内行きの夜行バスに乗ると言うまことに無駄なルートを強いられた。うっすらと夜明けの稚内に着くと、うううう〜寒い。マフラーをしている女性さえいる。急ぎフェリーターミナルに逃げ込んだ。昨日のこの時刻は汗だくでトムラウシを登っていた。同じ国とは思えない。昨年改築したターミナルはホテルのロビーを思わせるまことに立派なもの。早朝からレストランや喫茶室が営業している。久しぶりに本格的なコーヒーを飲んだ。

船内 カモメ

施設は立派になったが、劣悪な船内のマナーは変わらない。乗船すると我先に場所を確保して、声高に仲間と騒いでいる。特に団体のツアー客は目に余る。晴れた日はデッキに出て利尻岳を眺めながらカモメと遊ぶに限る。
30年ぶりの再訪だが、当時は写真に興味が無くすべて頭に記憶する主義だった。テントを背負って西海岸8時間コースを踏破したのだが何も覚えていない。

ハマナス咲く禮香寺 遊歩道入り口

ここ礼文島は花の島で有名だが、一番の名所は個人のお宅という説もある。無造作にミヤマオダマキやキンポウゲが庭先や路地裏に咲いている。高山植物なのか?園芸種なのか?とにかく目に付く花は撮っておこう。
今日中に本命の利尻に渡りたいので長居は出来ない。桃岩〜灯台の4時間コースがやっとだ。ターミナルから10分ほどにあるハマナス咲く禮香寺の向かいから遊歩道に入る。なんじゃこりゃあ〜。いきなり、路傍の雑草に混じってチシママンテマやハクサンチドリが咲いている。

桃岩 桃岩展望台

山頂と言うには気が引けるが本日の最高峰桃岩展望台に着いた。一面のガスで、何も見えない。ここから元地灯台まで桃岩遊歩道と呼ばれ、利尻岳を正面に見ながら荒々しい西海岸の絶景を眺められるのだが残念だ。記録が残っていない。気を取り直して遊歩道を進む。展望はさっぱりだが、高山植物の密度はさすがだ。レブンウスユキソウ、レブンシオガマ等々次々と現れる。

桃岩遊歩道 元地灯台

知床バス停

礼文昆布

元地灯台から知床に降り、ぐるり海岸線を香深まで戻った。全体になだらかな島だが、山が海岸線までせり出している。海岸線の僅かな平坦地に数軒ずつの小さな漁村が点在している。この時期は昆布漁の最盛期なのだろう。10mほどはあろうか、礼文昆布を干されている。香深から鷲泊へ、駆け足の礼文を後に利尻に向かう。


高山植物
ミヤマオダマキ ハマナス
チシママンテマ ヒオウギアヤメ
ハクサンチドリ(色が..?) ヨツバシオガマ(レブンシオガマ)
チシマフウロ レブンハナシノブ
チシマゲンジ レブンソウ
ネムロシオガマ キンポウゲ
ミヤマシシウド ミヤマシシウド
センダイハギ イブキトラノオ
レブンキンバイソウ エゾカンゾウ
レブンウスユキソウ レブンウスユキソウ
クルマバソウ




礼文町
礼文島を歩こう!
路線バス時刻表