2001.5.5 青東橋9:20−10:15最初の小橋10:20−11:20獅子口小屋跡11:30−12:30川苔山13:05−13:50大ダワ14:00−14:30山の神14:35−15:00JR鳩ノ巣駅 |
川苔山は奥多摩の山々の中でも人気の山です。川井駅からバスで青東橋まで入ります。新緑の大丹波川沿いに青東橋から獅子戸口経由で川苔山へ、更に鋸尾根を越え大ダワからJR鳩の巣駅へ下山するコースです。プラスワンは鳩の巣温泉です。 |
川井大橋 | |
久しぶりに川井駅に降りると新しく出来た川井大橋にまずびっくり。多摩川対岸の河原は絶好のキャンプサイトで、今日も早朝から多くのテントが張られていました。昔はこのサイトにまでは下流にある橋を使って、ずいぶん遠回りして辿りついたのですがこの橋を使えばものの数分で着けるでしょう。 |
青東橋 | |
さて青東橋に向かうバス停は川井大橋の向かい側から大丹波方面へ延びる道路入り口にあります。バスは午前中に3便だけです。うち一便が青東橋まで入ります。(青東橋への便は川井駅発平日7:25/土曜7:25/休日9:00) 終点の青東橋バス停は登山者やキャンパー向けに休憩所、トイレ、水場が完備されています。 |
林道から登山道へ | |
青東橋からしばらく渓流沿いにキャンプ場やバンガローが続きます。谷間で敷地が狭く、オートキャンプは出来ませんが、新緑と清流に囲まれた昔ながらののどかなキャンプ場です。棒の折山への分岐を過ぎると人家も途切れ淡々とした林道歩きが続きます。40分ほどで看板に従い、左に降りる登山道に入ります。休日なら付近には路肩駐車の車が多数並んでいることでしょう。 |
大丹波川に掛かる小橋 | |
「熊に注意」の看板にちょっとビビリながら、後からやってきた夫婦連れに快く先を譲りました。しかし相手もさるもの、途中の新緑にカメラを向けながらののんびりペースに、再度先に押し出されてしまいました。 |
蛙 | |
異様な物体にギョっと足を止めました。写真ではわかりずらいですが、握りこぶし大の「蛙」です。道の真ん中で落ち葉に同化しているつもりなのでしょう。息を止めて固まっています。棒でつつくとそのまんまの形で沢に転がって行きました。 |
ニリンソウ | |
登山道は大丹波川に沿って、何度と無く小橋を渡り返しながら確実に高度を上げて行きます。広葉樹の新緑にあふれた明るい広い沢筋の道で、足元にはニリンソウ。森林浴には最適です。ヤマメを狙った釣り人も多数見かけました。ワサビ田があらわれると獅子口小屋跡はもう直ぐです。 |
沢筋の新緑 | ワサビ田 |
獅子口小屋跡 | 写真左に獅子口(水場) | |
獅子口小屋跡はちょっとした広場になっており家族連れが弁当をひろげていました。この広場の左手に水場があります。えぐれた岩の奥から水がほとばしっていますが、この岩を獅子の口に見立てた地名です。この水場から川苔山への急登りが始まります。 |
獅子口付近の広葉樹 | 横ガ谷平 | |
木の階段を大汗をかいてひたすら登り、ようやく緩やかになったと思うと横が谷平に飛び出します。このあたりの尾根筋は防火帯として刈り払いされており、この先山頂まで快適な道です。しかし、地形が複雑で地図を見ても現在地が良くわかりません。要所々に置かれた道標に導かれるままに山頂を目指します。 |
北峰付近のミツバツツジ | 東の肩の茶屋 | |
東の肩の茶屋前の広場は百尋の滝方面、鳩ノ巣方面からの道を合わせた十字路になっています。茶屋と言っても建物は廃屋寸前で一部屋根が抜け落ちています。まだシーズン前なのか、休業したのか(?)、営業はしていませんでした。 |
山頂付近の登山道 | |
茶屋から山頂まではものの数分の距離です。春うららかなGWの最中とあって、道の両側には食事や昼寝をしている登山者が数多くたむろしています。山頂は広々として、360度見渡せますが、今日は高曇りで遠望はききませんでした。 |
鋸尾根 | 鋸尾根から本仁田山 | |
山頂から茶屋に戻り船井戸コルへ下りました。船井戸コルから鳩ノ巣へは、直接山ノ神を目指す下山路がメインルートのようですが、右手のコブを乗っ越し、鋸尾根を大タワへ向かいました。鋸尾根は名前の通りいくつかのコブを上下する痩せ尾根です。特に露岩の下りには緊張させられましたが、こういうところに限ってミツバツツジが現れはげましてくれます。 |
大ダワ | 川苔山を振り返る | |
大タワからは杉ノ戸尾根を巻きながらなだらかに下って行く明るい道です。コブタカ山からの「山道」を合流したあたりから杉の人工林に入る間、広葉樹のトンネルを通ります。道は足首まで落ち葉で埋まり、ふかふか絨毯のようです。他の下山コースに比べ変化に富んで展望が良く、比較的静かなこのコースはお勧めです。 |
道は本仁田山からの道を合わせ、更に山の神で舟井戸コルからの道を合わせ、登山客で数珠繋ぎになりました。鳩ノ巣の立ち寄り湯は終了時間が早く、ぐずぐずしてはいられません。棚沢の集落が見えたあたりから一人メインルートを外れ、熊野神社へのショートカットルートを取りました。膝にこたえる急な下りですが、棚沢ルートに比べ人が少ない分、幾らか早く下れます。熊野神社で無事下山の御礼をして、目指すは温泉です。 |
温泉情報/鳩ノ巣温泉 |
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国民宿舎鳩ノ巣荘 | 新緑の鳩ノ巣渓谷 |
鳩ノ巣にはいくつかの日帰温泉がありますが、今日は一番ポピュラーな、国民宿舎鳩ノ巣荘を利用しました。駅から徒歩5分、青梅街道に降りて右手へ進み、トンネル手前から渓谷沿いの小道に入って直ぐのところです。 時間 10:00〜15:30(受付終了) 料金 \700 風呂 内湯×1 奥多摩駅には「もえぎの湯」もありますが、絶好の立地条件の割には収容人員が少ない。こんな日は入場するのに一時間以上待たされたことでしょう。ここはなんの変哲も無い内湯が一個あるだけですが、シャンプーもあり下山後に一風呂浴びるならこれで十分です。今回は終了時間ギリギリだったためか、ゆっくり一人で独占できました。フロントのおっさんも要領は悪いが朴訥な対応で好感がもてました。 難を言えば宿泊客に配慮してか、受付終了が15:30と早いこと。ちなみに駅途中にある蕎麦屋「一心亭」でも入浴可能で〜16:00までとのことでした。それと休憩所が無く、フロント脇のイス、テーブルしか利用出来ないこと。もっとも国民宿舎だけあって、ビールやジュースが通常料金で買えるのはありがたかった。 |