大沢山から大洞山
2007.12.15

大洞山手前から今日のルートを振り返る

2007.12.15
追分バス停900−905奥野稲村神社910−955大送電線−1110大沢山1120−1205ボッコの頭1210−1250摺針峠1255−1315大洞山−1325カヤノキビラの頭−1355(1300峰) 1400−1405中尾根の頭−1425笹子峠−1450矢立の杉−1525新田バス停




奥野稲村神社


笹子駅の改札を抜けると発射寸前の路線バスが見えたので慌てて駆け寄った。みどりやの笹子餅は帰りのお土産にしよう。大月から空身で走ってきたバスは笹子で数名の登山客を乗せ、なんとか格好を付けて出発した。他の乗客は新田まで行くらしい。追分バス停で降りたのは私一人だった。清八峠への道を右に分け、数分歩くと奥野稲村神社だ。この裏から大沢山の登山道が延びている。まずは山行の安全を祈願しよう。


伐採地

大沢山には今年の2月に登った。その時は反時計回りに女坂から清八山を経て追分に戻る周回コースだったが、今回は時計回りに大洞山、笹子峠を経て新田バス停に下りるコースだ。
写真を見返してみると、休んだ場所や写真のアングルが先回とほとんど一緒だった。進歩がないと言えばそれまでだが.....。
伐採地を抜けると山頂はもうすぐだ。

大沢山山頂

山頂から富士山 頭を雲に隠している

大沢山の山頂はベンチのある広場で南側だけが切り開かれている。その正面には富士山が雄姿を見せているはずだが、湧き上がる雲が頭を隠している。山頂からの展望をあきらめ、ボッコの頭側に2〜3分行った展望地まで移動したが、南アルプスや八ヶ岳はすっぽり雲に覆われ識別できない。僅かに金峰山はじめ奥秩父の白い峰々が遠望できただけだった。

ボッコの頭

ここから笹子峠を目指す。まだ通ったことの無い未知のルートだ。笹子峠はどこか?山襞を目で追ってゆくと結構遠い。ちょっぴり不安になるが行くっきゃない。。
前方を眺めるとほぼ同じ高さのピークが見える。あれがボッコの頭だろう。名前はぱっとしないがなかなか堂々とした山容である。


イカガガミ?
いよいよミニ縦走の始まりだ。ルートは忠実に稜線を辿っているが、落ち葉に埋もれ判別しない。時々現れる境界表示を確認しながら進む。始めは露岩もあり気が抜けない下りだ。
いたるところにイワカガミの赤茶けた葉っぱが見られた。その時期にはまた再訪したい。
大沢山から100mほど大きく下り、だらだら登り返してボッコの頭に到着した。

ボッコの頭

ボッコの頭から大洞山

ボッコの頭はふかふかな落ち葉で覆われている広々とした山頂でどこが山頂なのか?道標のあるところが山頂なのだろうと納得するしかない。木々の合間から富士山を狙うが、雲に隠れてぼんやりしたままだ。ルートはここから富士山に背を向け北に向かい次の大洞山を目指す。今日は目の前にピークが見えるが、視界の無いときには迷いやすいところだ。か細い踏み跡を辿り、やがてしっかりした山道になって一安心する。このあたりは北斜面ということでボコボコと凍結した地面が靴底から伝わってくる。


大洞山山頂

大洞山手前の最低鞍部が摺針峠だ。ここで藤野木と笹子をつなぐ山道がクロスしている。時間が無いときには笹子にエスケープすることも可能だろう。
峠から向かいの急斜面に取り付いて一登りすると大洞山だ。ここもぬぼ〜としたピークで道標が無ければ取り過ぎてしまう印象の薄い山頂だ。

カヤノキビラの頭

奥秩父の山並み

大洞山を越えた次のピークに分岐がある。道標にはカヤノキビラの頭とある。まっすぐ行くと達沢山だ。笹子峠へはここで90度方向を変える。この先はさほどの登りは無い。下るだけと気が緩むが、中尾根の頭のひとつ手前の小ピーク(1300m峰)でプルトレックのコンパス機能を使って地図とにらめっこ。久しぶりに悩んだ。ここで北に向かうのが正解だが、まっすぐ東方向にしっかりした踏み跡が延びている。ここを中尾根の頭と思い込むとそのまま東に行ってしまうだろう。80%の確率でこちらだと左に北進したのが正解だった。しばらく行って中の尾根の頭の道標が現れてほっとした。道標はいずれも真新しいもので、気の弱い単独行には大変ありがたかった。

1300m峰 ここで悩んだ

新田バス停

14時30分に笹子峠に着いた。秋の日は釣瓶落とし。今日はここをGoalとしよう。後は舗装道路をダラダラ下るだけだ。
遠くの山肌が午後の日差しに染められていたが、新田部落のバス停は日影で冷え冷えとしていた。




富士急山梨バス株式会社