鍋割山
2006.2.18

鍋割山は何度と無く登っているお気に入りの山だが、雪の積もっている2月に登るのは初めてだ。さてどんな景色が待ち受けているだろう。天候はぱっとしなかったが、山頂付近の霧氷は感動ものだった。

2006.2.18
大倉910−1015二俣1025−1045林道終点1050−1110後沢乗越−1210鍋割山1255−1350金冷し−1400花立1405−1435掘山ノ家1440−1520大倉山ノ家1545−1610大倉

Bus 渋沢−大倉 \190 神奈川中央




早く起きたつもりだが、ぐずぐずしていたら家を出るのが7時近くになってしまった。これではあまり遠くの山には登れない。こんなときには定番の丹沢に限る。
渋沢駅を降りると正面にうっすらと雪の付いた丹沢の山並みが見える。塔ヶ岳をはじめ稜線付近は雲に隠れている。大倉バス停を降りると殆どの登山客は直接大倉尾根から塔ヶ岳に向かうと見えて、鍋割に向かう脇道を歩くのは少数派だ。作業道を抜けて四十八瀬川沿いの林道に出ると二俣まであとは一本道だ。

渋沢駅から丹沢 二俣 林道終点 ボッカ水

二俣で大倉尾根に登る道を左に分け、更に道なりに20分も歩くと林道終点だ。傍らには2リットルのペットボトルがずらりと並んでいる。これはゴミでは無い。山頂にある鍋割山荘までこのボトルをボランティアで運んでくれという意味である。私も一番スマートなボトルを選んでザックに入れた。
ここから山道に入る。杉林の急登を抜けいつしかブナやミズナラの自然林に入ると乗越は近い。
登りつめた後沢乗越はゆっくり休むには手狭な峠だ。したか無く尾根道を行けるところまで行ってみようとなるが、急登の連続にいやになる。乗越の反対側にそびえる栗ノ木洞標高900mと同じ高さになったあたりでようやく腰を下ろす場所を見つけて一服する。

後沢乗越からの尾根道

標高1000m付近

鍋割山荘

蛭ヶ岳方面

お手製の「標高1000m」を示す表示を過ぎると、それまでとはうって変わって雪道になった。昨夜に降ったものかもしれない、まだ若い雪を踏みしめて山頂を目指す。
太陽発電のパネルが現れると直ぐに鍋割山荘の建物が見える。このあたり一帯が鍋割山頂だ。小屋を覗くと大勢の先客でごった返している。ここまで来て喧騒の中で食事するのも興ざめだ。外は寒々とした雪景色だが、ベンチでガスを取り出しフルーツケーキとスープのランチタイムにしよう。太陽は雲に隠れ、正面に見えるはずの富士山はかけらも見えない。丹沢山から蛭ヶ岳に掛けての主稜線も山頂部はすっぽり雲に隠れていた。

稜線の道 稜線の霧氷 金冷から振り返る

鍋割山から足を延ばし大倉尾根を降りることにした。小丸、大丸を越えて金冷やしまで途中の稜線は霧氷のプロムナードだ。ゆっくり歩きながら何枚もその写真を撮ったが、後で見返すとぱっとしないものばかりだ。いくらデジカアメの画素数が上がっても、腕があがらないことにはどうしようもない。





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