穂高の展望台、霞沢岳
2014.09.26


K1直下から穂高連峰 左がどっしりした奥穂高、右の尖った峰が前穂高
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2007に常念〜蝶ヶ岳を訪れて以来、久しぶりに北アルプスに出掛けた。沢渡に着いたのは16時近く、こんな時刻に上高地に向かう登山者は珍しいのだろう。シャトルバス切符売り場のおじさんから行先を聞かれ、「今日は小梨平、明日は霞沢ピストン」と答えると、納得したようで「テントは良いねえ〜、でも霞沢は大変だよ。以前奥さんが上高地から往復した時には、早朝発ったが帰りは暗くなっていた。」と聞かされる。
上高地を訪れる登山者でこの山に登るのは1%にも満たないだろう。私も北アルプスで登り残したピークの一つとしてこの山を選んだ。翌日出会った登山者は僅か5名、山頂は私が独り占めした。紅葉が始まった稜線から眺める穂高連峰は見事。良い時期を選んだものだと満足したが、確かに霞沢は長かった。17:00最終バスで上高地を脱出したかったが、ジャンクションピークの登り返しでヘロヘロになり小梨平に戻ったのは17時半とタームオーバー、テントに戻ると延長料金支払いの督促カードがぶら下がっていた。


2014.09.26
小梨平5:25−5:55明神−6:00徳本峠分岐−6:20林道終点−7:20最終水場−7:40霞沢分岐7:45−8:50ジャンクションピーク9:00−9:30小池−9:45"P2"9:50−11:15"K1"11:25−12:00 霞沢岳12:10−12:45"K1"12:50−13:55"P2"14:00−14:55ジャンクションピーク15:00−15:35霞沢分岐−15:55最終水場16:05−16:35林道終点−16:55明神17:00−17:30小梨平

Map    Route


山行写真

明神
4時過ぎにはスタンバイしていたが真っ暗で動けない。
始発バスで到着した登山者が歩き出した5時半に薄暗い小梨平を出発した
明神に着いた6時頃、ようやく明るくなってきた

徳本峠分岐
明神から5分ほど先、白沢の小橋を渡ると徳本峠分岐がありここを右折する
20分ほど林道を歩いた後白沢沿いの山道になる 古い峠道でたいへん歩き易い 

最終水場
左から流れ込む小沢が水場
ここまで来れば霞沢分岐まで残り20分

木々の切れ間から朝焼けの穂高が見える
穂高の展望台に登ったので、今日は何枚も穂高の写真が出てくる

徳本峠手前200mに霞沢分岐がある
前後した登山者は徳本峠を越えて今日中に島々に下ると言う
彼と別れて、分岐を右へ霞沢に向かう

ジャンクションピークへ針葉樹の急斜面をジグザグに登る

時折穂高が姿を見せる

下の"JP"100m手前にあるビバークサイト

ジャンクションピークを示す"JP"の赤ペンキ
標高2400mを越え霞沢岳2646mまで残り200m強の計算だが
ここから大きく下り、また登り返すアルバイトを強いられる
この登り返し、行きはともかく帰りがしんどかった

JP赤ペンキ前の広場は南方に展望が広がる

JP展望パノラマ

甲斐駒の後ろに隠れて富士山が見えた

JPから下り始めると霞沢が姿を現す

雲海の上には乗鞍岳


トリカブト

ヤマハハコ

カニコウモリ
ソバナ ズダヤクシュ サラシナショウマ


小池の脇を通過する
このあたりが最低鞍部2260m付近

奥穂から天狗のコルに掛けて

ここには"P2"の赤ペンキ
小ピークを登ったり下ったりアプローチは長い

紅葉に霧が掛かってきた
植生がシラビソからダケカンバに変わってきた

紅葉の中、K1への急登が始まる
先行者は上高地着一番バスで登ってきた、今日は徳本峠小屋泊とのこと

きつい登りに立ち止まり、ここまでのコースを振り返る
ジャンクションピークと同じ標高まで戻したようだ

左奥が霞沢本峰、そこまでK1,K2と峰が連なる

K1直下、この辺りが今日一番の撮影ポイント

穂高から常念のパノラマ

先行者に声を掛けられ急ぐとオゴジョと遭遇
残念ながらお尻しか撮れなかった

"K1"のペンキマ−ク

K1から穂高の大展望も惜しいことに雲が邪魔をする

森林限界を超えたミニ縦走が始まる
ここでも一旦下って手前K2まで登り返す
体力的にも精神的にもしんどい山だ

霞沢直下

梓川の対岸に焼岳

霞沢ピーク
ここまで前後していた登山者の皆さんは帰路についた
取り残されて、結果的に霞沢ピークを独り占め

明神近くで猿の群れ

夕映えの明神岳

小梨平は黄昏時