韓国岳
2008.10.13


韓国岳山頂から高千穂峰

2008.10.13
えびの高原駐車場8:10−8:30一合目−9:00五合目9:05−9:20韓国岳9:30−10:10駐車場




昨夜ビバークした加治木の漫画喫茶を後に霧島連山を目指す。数年前にも熊本出張を活用して挑戦したが、おりしも梅雨の大雨に途中断念したことがある。今日は快晴、フロントガラス越しに広がる青空にアドレナリンも全快だ。霧島には23のピークがあると言われているが今日向かう韓国岳は標高1700mとその最高峰だ。
えびの高原に着いた。この先に延びる県道沿いの登山口にも10台くらいの駐車場があるようだが、いつも満杯との事前情報に、ビジターセンター脇の大駐車場(\410)に車を停めた。鹿に見送られながら、さあ出発だ。

えびの高原駐車場から 硫黄山

登山口の表示に従い、まずは遊歩道風の小道から歩き始めた。硫黄山を過ぎたあたりから、徐々に険しくなってくるが、登山道はきちんと整備されており不安は無い。「一合目」、「二合目」の表示が各ポイントに打ってあるのはありがたい。それにしても、めっぽう暑い。霧島は活火山で元々木々が少ない上に、えびの高原で既に1200mあることから、木陰が少なく、容赦なく日光が降り注いでくる。10月でこれだもの、真夏の炎天下を思うとぞっとする。5合目で森林限界を超えた。ふりかえるとえびの高原、遠くには雲海が広がっている。子供の手を引いた家族連れに混じってしばし休憩。

5合目からえびの高原

あざみ
この一帯は6月にはミヤマキリシマで有名なところだが、この時期に咲いているのはアザミだけで少々寂しい。高度を上げてゆくと、ルートは爆裂火口の縁を辿るようになり、おそるおそる覗き込むと、広々とした火口原が広がっていた。更にふうふう登ってゆくとあっけなく山頂に着いた。

韓国岳山頂

山頂から火口原

韓国岳山頂からの眺めは素晴らしい。もっとも晴れた日には韓国が見えるところから、その名が付いたの説もあるが、いくらなんでもそれは無理。
ひときわ目を引くのは高千穂峰だ。1600m弱の標高はここ韓国岳より低いが、雲海の上に聳える二段構えの山容は、美しいを超えて神々しくもある。ミヤマミリシマの時期にぜひ訪れたいものだ。大浪池も青い神秘的な色を見せている。もう少し早い時刻だったら後ろに桜島を見ることが出来ただろう。
こうして次回の宿題も出来たが、それにしても横浜からは時間的にも金銭的にも遥かに遠い。また訪れる日が来ることを祈念して、駆け足の南九州山旅を終えた。

高千穂峰

大浪池