兜山
2009.5.10

下岩下集落から兜山
2009.05.10
春日居9:35−9:50走湯神社(下岩下)−10:15夕狩沢古戦場−10:30登山口10:35−11:25鎖場11:30−11:50兜山12:15−13:40春日居



いつものように、あて先も決めずに早朝の中央線にのり込んだ。展望がよければ、勝沼辺りから車窓に南アルプスがくっきりと見えるはずだが、薄ぼんやりとしてなにも見えない。気合が入らないまま塩山も過ぎ、今日はお手軽コースで行こうと春日居で降りた。目指すは兜山、4月に桃源郷を歩いたときから気になっていた山だ。

走湯神社 ここで案内板を見失う 有狩沢古戦場 ここから林道

春日居の踏切を渡ると正面に兜山が見える。下岩下の集落を抜け更にフルーツラインのガードをくぐり走湯神社で一休みした。このあたりは広域農道やゴルフ場が作られたためなのだろうか、道が不自然に作られており案内板を見失ってしまった。まあしばらく北に向って、夕狩沢古戦場から林道に入れば登山口に着くだろうと、真新しい広域農道をてくてく歩きだした。農道は扇状地の高台をつないでおり、展望はバツグン。ツーリングにはうってつけの道だろう。
さて西平等川(夕狩沢)を渡り、どこが古戦場かな?と探すと確かにその謂れを書いた表示板があった。「イノシシ村」や「流しそうめん」の看板だけ目立ち、これじゃあ判らない。とにかくここから左の林道に入る。


頼りない登山口
林道を棚山に向かう道を右に分け、まっすぐ進むと花火工場が現れる。その左を回り込むように更に進むと2〜3分で登山口に着く。登山口と言っても、お手製のプレートに兜山と書いてあるだけで、いかにも頼りない。それでも道は良く踏まれているようだ。ここまで半信半疑で歩いてきたが、これで大丈夫と一休み。


鎖場脇の岩棚 絶好の展望地

山頂近くの自然林

兜山とはよく言ったもので、その兜を思わせる山容そのままに、一旦取り付くと情け容赦なく急登が続く。蒸し暑い天候で直ぐに大汗をかく。春ゼミの泣き声もどことなく暑苦しい。途中鎖場が現れるが、足掛かりはしっかりしておりそれほどの難所ではない。少しコースを外れて岩棚の上に出てみると絶好の展望地だ。ゴルフ場が目障りだが甲府盆地が一望できる。岩登りのゲレンデにもなっているのだろう。カラビナが捨て打ってあった。

山頂には人だかり

山頂展望地から 右奥に富士山

鎖場をを過ぎると次第にコースはなだらかになり、まさに兜の頭の部分を思わせるようだ。緑のシャワーを浴びて山頂に到着したが、その表示が無ければ気がつかずに通り過ぎてしまう地味な広場だった。もちろん木々に囲まれて展望も無い。
それでも証拠写真に山頂表示をカメラに収めようとしたら、先着した団体さんがそれを囲んで昼食の真っ最中だった。それも展望地へのルート上に陣取っていて思わずむっとするが気の弱い私はそんなことはおくびにも出さず、爽やかに挨拶し、わざと道の無いところを大仰に遠回りして展望地へ向かった。そこでは先ほどの岩棚からの景色と同じようなものだが、笹子、御坂山塊から富士山まで一望できた。昼食を摂るならこちらのほうが開放感があり絶対お勧めだ。
それにしてもこれまで誰にも会わなかったのに、彼らは何処から沸いてきたのだろう。後で調べたら、どうやら私のとったコースは過去のものになり、今は南側から駐車場が整備された新ルートを登るのが一般的になったようだ。