|
山行記録 |
2005.10.22
河口湖郵便局前7:32++++7:45林道入口7:50−8:15キャンプ場後−9:00水場9:05−9:45大石峠10:00−11:00節刀ヶ岳11:20−11:30金山−12:10十二ヶ岳12:15−12:35十一ヶ岳12:40−13:25毛無山13:40−14:30長浜15:09++++河口湖15:25
|
「今日は雨模様ですね。気を付けて行ってらっしゃい。」たった一人の乗客である私を降ろし、空になったバスはこう言って走り去った。片道数百円の運賃収入ではこの路線も先が見えている。
さて、路線バスの運転手に無理を言って、終点大石の手前林道入口で降ろしてもらった。あわよくば、ここ大石から淵坂峠に登り、毛無山を経由しようと思い山道を探したが、良くわからない。やむなくキャンプ場跡から大石峠を辿ろうと林道をてくてく歩き始めた。
|
林道入口 |
|
芦川トンネル工事中 |
この林道は一年前にも歩いたがずいぶん様子が変わっていた。工事車両が通るので歩行者は脇を歩けと登山者用歩道が出来ていた。最初はおとなしく従っていたが、右手斜面を急な階段で登れというコース取りを不審に思い車道に戻ると、なんじゃこりゃあ〜。
要塞のような工事現場では大規模なトンネル工事が行われていた。役人の考えることは姑息なものだ。監視の目が届きにくい山奥で人目を避けるように無駄な公共事情が行われている。大石と芦川を繋ぐこのトンネルは開通しても交通量は知れたもの。ドブに金を捨てるようなものだ。
|
|
山道に入ると、濡れた下草で直ぐにズボンがぐっちょりとなる。今日このルートを辿るのは私が最初と見えて、蜘蛛の糸が絡んでくる。時折トリカブトやリンドウが足元を飾る。水場を過ぎ、ジグザグの道をしばらく頑張ると、小広い大石峠の草地に飛び出した。正面に富士山、その脇には十二ヶ岳のギザギザした山容が望めるはずだが...残念。
ここから稜線沿いに節刀ヶ岳に向う。周囲の木々は多少色付いてきた程度で、紅葉というには一二週間ほど早かったようだ。登山道のあちこちにイノシシが掘り返しの跡があった。
いくつかのコブを乗越し辿り着いた分岐から、節刀ヶ岳にピストンした。この先はツツジ科の枝葉が真っ赤に染まり見事な紅葉の様だったが、写真を見ると、どんよりとした曇り空の元で、ことごとく失敗作だった。もちろん期待していた南アルプスの勇姿も雲の中...残念。
|
大石峠から十二ヶ岳 |
節刀ヶ岳山頂 |
節刀ヶ岳から黒岳 |
|
|
|
金山はその表示が無ければ通り過ぎてしまうような広場に過ぎない。ここで鬼ヶ岳への道を分けて、十二ヶ岳へ向う。しばらくは、自然林に覆われたなだらかな尾根道を辿る。十二ヶ岳が木々の向こうにドーム型の山容を見せてきた。程なく小岩峰に飛び出した。富士山をバックにしたさまが格好よい。
ここから核心部が始まる。ロープや鎖に掴りながら、一旦降り大きく登り返して山頂だ。なかなか、タフなルートだ。
|
富士山をバックに十二ヶ岳 |
|
|
十二ヶ岳手前のガレ場から後ろを振り返る |
十二ヶ岳山頂 |
|
|
|
十二ヶ岳〜十一ヶ岳間の吊橋 |
山頂までもきつかったが、この先の十二ヶ岳、十一ヶ岳間が更に凄い。山頂を緩やかに降り、右手に桑留尾へのルートを見送ると道はまっ逆さまに長い距離を下ってゆく。素直にロープや鎖のお世話になりながら、ズルズル、ヘロヘロで下りきった。しかし安心するのはまだ早い。十一ヶ岳との鞍部には、なんと吊橋が掛かっている。これがまた頼りない橋で大いに揺れる。畑薙大橋のほうがよほどましだった。
十一ヶ岳ですれ違った登山者に声を掛けられた。「この先のルートはどうでした?」見るとスニーカー履きの軽装であるのにムッとして「鎖も吊橋もすんごく怖かった。」と脅かしたのは大人気なかったかな〜。登る分には、まあ大丈夫だろう。
|
|
十一ヶ岳からも、その言葉通り小ピークが軒を連ねるが、特に危険箇所は無い。それぞれのピークには一ヶ岳まで律儀に山頂名が表示されている。毛無山までのカウントダウンのようなものだ。
|
毛無山まで来れば長浜まで下り1ピッチだ。バスの時刻に合わせしばし大休止をとる。天候はさっぱりだったが、このコースはなかなか面白かった。次回はここを登ってみよう。途中、数多く見かけたイワウチワの花が咲く頃に....。
|
四ヶ岳付近から十二ヶ岳 |
毛無山 |
|
|
|
|
|
山野草 |
ハクサンフウロ |
トリカブト |
リンドウ |
|
|
|
ヤマラッキョウ |
アザミ |
サラシナショウマ |
|
|
|
|
|
|