一週間前の天気予報ではこの土曜日は曇りだったが、眩しい快晴の朝を迎えた。春の景色を求めて奥武蔵、伊豆が岳に向かった。池袋発の快速急行は飯能を過ぎると、殆どの席が登山者で占められ、さながら登山列車のようだ。駅を降りて右手の石段を降り、ガードをくぐると緩やかな流れに沿ってに山里が続いている。今日は6時間弱の行程だったが、伊豆が岳の尾根道よりも春の山野草に彩られた山里歩きの方が印象に残った。キケマン、カタクリ、タチツボスミレなど春の山野草が現れるたびカメラを向けるから、なかなか前に進まない。締めくくりは西吾野駅前の桜と、春満開の一日でした。
野辺の花にカメラを向けていると花の名前に詳しいと思われるのでしょう。よく花の名前を聞かれます。とりあえず写真を撮り、帰ってから図鑑で調べる程度ですからたいしたことはありませんが、普通の人よりは知ってるつもりです。こんな時声を掛けてくるのはきまって女性。今日も「かわいい花ですね。名前は?」と背後から声が掛かりました。「んんん。いやあただの雑草ですよ。」と答えに詰まりながらのぶっきらぼうな会話に後が続かない。果たしてその女性はさっさと先に行ってしまった。だってしょうがないじゃん...この花は「オオイヌノフグリ」。漢字で書くと「大犬の陰嚢」。実の形から、こんな可憐な花には気の毒なくらい似合わない名前がついてしまった。口にしたら変態扱いされる危険な名前でした。もっとちがう花の名を聞いてくれよ。ニリンソウとかミツマタとか他にあるだろう。 |
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山行記録 |
0403
池袋0806++++0927正丸0940−1010馬頭観音−1045正丸峠−1105小高山−1135伊豆が岳−1225高畑山1245−1315天目指峠−1355子の権現1415−1520西吾野 |
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<山里の春> |
ぽわあんとした山の里
多彩な色に染められまさに春うらら
結構な急坂に額には汗がにじむ |
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<正丸峠へ> |
馬頭観音の分岐を右に進むといつしか展望の無い沢沿いの山道になる。最後に急階段を登り詰めると正丸峠。ぱっとしない展望とレストハウス。近郊の山はこんなものかと諦める。 |
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<伊豆が岳直下の男坂> |
男坂には長い鎖が伸びている。立て札には落石のため進入禁止とあり、無難な女坂を行く。 |
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<伊豆が岳山頂> |
山頂は南北に細く延びている。標高851mの標識は南の岩場にある。 |
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<山頂から奥武蔵> |
山頂は360度の展望が望めるらしいが、春霞の中ではっきりしない。 |
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<山頂下の小屋掛け> |
山頂から天目指峠方面に僅かに下ったところにある。子供の頃作った隠れ家風だが、貴重なビバークサイトになる。 |
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<古御岳> |
山頂には東屋が立つ。
ここ一帯は自然淋が残る。 |
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<伊豆が岳からの山並> |
小さなアップダウンを繰り返しながら子の権現の一角に着いた。振り返ると歩いてきた伊豆が岳、古御岳が見える(多分?) |
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<子の権現> |
民宿の裏口みたいだが表に回ると立派な門構え |
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<大わらじ> |
ここ子の権現は足腰にご利益があると言われて、日本一すなわち世界一の大わらじが奉納されている。 |
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<看板猫> |
境内のベンチにいた人懐こい猫。子供にもみくちゃにされた後は一生懸命グルーミング。 |
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<小床集落> |
子の権現車道脇から山道を下ること30分。いきなり民家の前に飛び出した。この先国道に出るまで山里歩きが楽しめる。途中には登山者用の水場もある。 |
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<西吾野駅> |
今日一番の辛い登りはここ西吾野駅。油断して手前のお店で買った缶ビールを飲みながら登ったのがいけなかった。 |
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