岩木山
2006.7.1

種蒔苗代
W杯準々決勝、ドイツ対アルゼンチン戦を見ながら寝入ってしまった。弘前駅前のビジネスホテルで目覚ましに叩き起こされた。窓の外は予報通りいつ降り出してもおかしくない雨模様だ。しかし横浜からここまで来ておめおめ帰るわけには行かないと、気乗りしないまま嶽温泉に向かうバスに乗り込んだ。
2006.7.1
弘前−(バス)−嶽温泉−(シャトルバス)−岩木山八合目910−940避難小屋950−1005岩木山山頂1015−1030避難小屋(沼往復)1045−1110八合目






弘前駅を出るあたりはまだ堪えていたが、岩木山神社に近づくとこらえきれずに大粒の雨になってきた。こんな天候ではあまり長い時間行動したくない。当初計画した百沢コースはあきらめて、八合目から山頂を目指す最短コースに切り替えた。路線バスを嶽温泉でシャトルバスに乗り換えると、一気に八合目まで運んでくれる。ここ八合目からは日本海や白神山地が一望できるはずだが、ガスに覆われ全く視界が無い。
嶽温泉のシャトルバス 八合目レストハウス

ここから鳥海山までリフトを使う手もあるが、少しだけ意地を張ってレストハウス裏から延びる登山道を登り始めた。マイヅルソウやズダヤクシュの小さな花を何枚か撮ってみたが、この天候ではシャッタースピードが遅くブレた写真しか撮れなかった。
前方から人の声が聞こえてきたと思ったら、ぬう〜と道標が現れた。リフト乗り場から延びる登山道に合流したらしい。今日はガスで見えないが眼下には火口湖が広がっているのだろう。
途中鳳鳴ヒュッテに立ち寄った。昭和40年に起きた鳳鳴高校生遭難事故の翌年に、安全を祈念して竣工された旨の銘があった。土間に2段ベットの内部にはトイレもある。少々汚れてはいるが頑丈な造りだった。水場は無いが、いざと言うときには頼もしい存在だ。
リフトからの登山道と合流 鳳鳴ヒュッテ 鳳鳴ヒュッテ内部

ここから山頂までガレ場の急登が続く。両側にはミヤマキンバイが濡れそぼっていた。15分くらいの登りで山頂に着いたが、登頂の証として山頂の鐘を突くと、早々に直下の避難小屋に逃げ込んだ。

さて、この梅雨時期にわざわざ岩木山に来たのは理由がある。ミチノクコザクラと呼ばれるここ岩木山の固有種の撮影が目的だ。鳳鳴ヒュッテまで戻り分岐から岩木山神社方面に僅かに下ると、直ぐにミチノクコザクラが現れた。なるほど、月山や昨日の八甲田で見られたのは白いヒナザクラだが、ここでは濃いピンク色をしている。もっとも、ハクサンコザクラと何処が違うのかは素人には判らなかった。
ミヤマキンバイの登山道 岩木山山頂 山頂避難小屋


高山植物
ズダヤクシュ エゾアオイスミレ?
ハクサンチドリ
ヤマカラシ ミヤマキンバイ
ミチノクコザクラ
イワヒゲ マイヅルソウ





弘南バス
弘前市