久しぶりに快晴の朝、行く先も決めずに横浜線から中央線に乗り継いだ。地図を眺めながらあれこれ思案の最中に検札の車掌に大月までと言った手前、大月駅を降りたがさてどこへ行こうか。タッチの差で乗り遅れた富士急線が恨めしい。ふと見ると、発車を待つバスが3台並んでいた。日影?奈良子?その中で唯一知った新田行きバスに飛び乗った。これなら20号線を行くからバスの中で決めれば良い。目的意識が無く出たとこ勝負の性格が災いしてまだ行く先が決まらない。あれれ?笹子駅前から登山客が乗り込んできた。先の電車を笹子駅で降りてバスを待てば良かったのかと気がついた時には、追分で降車ボタンを押していた。降りたのは私だけ。あの人何処へ行くのかしらと車中から寄せられる好奇の視線を感じながらきょろきょろするのは格好悪い。おもむろに煙草を付けてバスの走り去るのを待った。これぞダンディズム。そして道路工事のおっちゃんに「ほんじゃがまるはどっちですかあ?」本社が丸と書いてほんじゃがまると読む。冗談みたいな名前を、正しく発音したのが良くなかった。きょとんとするおっちゃんに慌てて「清八峠は?」と言い換えてようやく道を教えてもらった。前途多難な出だしだった。 |
山行記録 |
2004.0327
追分850−950登山口−1115清八峠−1145本社が丸1230−1335下降分岐1340−1500笹子駅 |
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<林道終点> |
追分バス停から林道を約一時間歩いた。周囲は伐採の作業所となっている。登山道はこれを避けるように延びている。最近の寒波で積もった雪なのだろう。出だしから頼りない踏み跡だ。 |
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<展望地> |
沢筋を進むがどうも踏み跡が頼りない。迷い跡を拾って左岸を登ると、沢を高巻くようにはっきりした道型に出た。やがて尾根に取付き潅木が切れると展望地に出る。ここからは秩父から八ヶ岳が一望できる。 |
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<稜線直下> |
夏には岩や木の根の歩きづらい道だろうがこの時期は締まった雪に覆われて歩きやすい。 |
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<清八峠> |
木々の向こうに今日初めての富士山が見える。青空で絶好の撮影日和に急かされて、休まずに本社が丸に向かった。。 |
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<本社が丸山頂> |
地図には現れないような小ピークが続き、どれが山頂やら何度か裏切られた。人のざわめく声が聞こえたと思ったらそこがゴールだった。 |
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標識の向こうに八ヶ岳 |
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三つ峠と富士山 |
南アルプス |
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<1377mの分岐> |
笹子方面に降りる道は2本ある。ここ1377m分岐はその最初だが進入禁止の赤テープが張ってあった。
テープの向こうはうさぎの足跡が残るだけで人の歩いた様子は無い。 |
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<笹子駅分岐> |
朽ち果てた木材運搬のやぐら跡を過ぎ、2番目の笹子駅分岐が現れた.。こちらは踏跡も多くしっかりした道だ。鶴が鳥屋山へ直進する手もあるが今日は素晴らしい展望に満足しここから降りることにした。 |
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<林道から滝子山> |
稜線分岐を20分ほど下ると黒野田林道を横切る。林道からはこれまで肩を並べていた滝子山が大きく見える。 |
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<笹子駅>
笹子駅は無人駅。
ビールの自販機も無かった。 |
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<みどりや>
何にも無いが町並みにあるのが
名物笹子餅の「みどりや」
10個で¥820
5個で¥410 |
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