松草で国道106号から分かれ、県道171号に入り峠を越えると岩泉町の標識が現れた。さて何処が櫃取湿原なのだろう?としばらく行くと停車している車がある。どうやらここが牧場の入り口らしい。ゲートを入るとトイレやそれらしい注意書きがあるが、道路沿いには何にも表示が無い。奥に続く一本道を半信半疑で進むこと15分、やっと湿原入口に着きほっとした。
これまで尾瀬や戸隠等の水芭蕉で有名な箇所は歩いてきたが、ここ櫃取湿原は様子が違う。うまい言葉が出てこないが、そのまんまである。木道は最低必要な場所だけで、草地に立てられた番号を打ったポールを辿り、ニョキニョキと生える水芭蕉を踏まないよう奥に進む。小雨混じりの天候に出会ったハイカーは2パーティだけ。入口にあった「熊に注意」の看板も現実味を帯びている。
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