浜石岳
2009.02.07

浜石岳下山路から駿河湾
2009.02.07
興津9:15===9:34但沼車庫9:40−9:50下町屋−10:10梅畑10:15−11:20のろし台11:25−11:40坂本分岐−12:15浜石岳12:30−12:55但沼分岐−13:15西山分岐13:20−13:55西山寺集落−14:20由比駅



但沼から浜石岳 バス停下町屋を右

同僚に、この時期は山登りも冬眠でしょうと冷やかされるが、そんなことはない。夏に登ったら暑くて汗だくになるような低山こそこの時期に登るには相応しい。今日向かった浜石岳もそんな山の一つだ。駿河湾に面したこの山は707mと標高はたいしたこと無いが、ほぼ海抜近くから登るので結構骨が折れる。開けた山頂からは富士山はじめ南アルプスの展望が楽しめるそうだ。今回は興津川沿いから登って由比海岸に下りるルートをとった。
興津駅前から但沼車庫行きバスに乗り終点で降りた。橋を渡ると青空の向こうにアンテナの立つ浜石岳が見える。バス停下町屋から右に折れ阿津羅沢コースを辿った。要所々には写真のような道標が設置されている。地元ボランティアによるもpので、それだけ皆に大事にされている山なのだろう。

梅畑

のろし台

車道はしばらく阿津羅沢に沿って進んでゆくが、行く手を阻む岩棚を迂回するように、Uターンして中腹に取り付き小尾根を乗越した。周囲はこれまでの肌寒い杉林から一変し、梅畑やみかん畑が広がり、咲き始めた梅の香りが漂っている。休むには少々早いが道端に腰を下ろし一服タイム。んん〜気持ちが良い。
地図を読むと道は再び沢沿いに向かうはずだが、道標に導かれるままみかん畑の小道を尾根沿いに登って行く。途中の標識によると、沢沿いのコースは途中の登山道が崩落し、通行禁止となり半ば強制的に陣場山からのろし台を経由するコースに誘い込まれたようだ。それにしてもきつい登りだ。おまけに杉林にさえぎられ現在地もろくに確認できないまま急登を進んでゆく。しだいに傾斜が緩み、廃屋のある広場に出た。この辺りは陣場山の山頂の一角にあたるのだろう。更に進んでゆくと「のろし台」の石碑が現れた。その名前から展望の良い広場をイメージしていたが、廻りは樹木に遮られ、僅かに木々の向こうに浜石岳のパラボラアンテナが望めるだけだった。

坂本分岐

山頂近くのアンテナ群

浜石岳山頂
コースは途中坂本からのコースを合わせて、浜石岳との鞍部に向かい緩やかに下ってゆく。鞍部からきつい登り返しを予想して進むと、意外にもすぐに車道に飛び出した。この車道を300mほど進んだところから再び山道に入り、一気に登り詰めると、巨大なアンテナ施設、更に公園駐車場が現れる。こんどこそラスト100mで芝生の山頂に立った。さて展望は...??無念。午前中の青空はどこへやら、雲に覆われて何にも見えない。


途中の水仙
薩捶峠まで行く案も頭をかすめたが、この展望では意味が無い。予定通り由比海岸に下りよう。山頂を後に稜線沿いに南下し、西山寺分岐で左に折れた。後は道なりにずんずん下ってゆく。日当たりの良い斜面にはミカン畑が広がっている。西山寺集落は日本の原風景を思わせる雰囲気のある集落だ。道端の地蔵尊には花が飾られている。
新幹線の陸橋を渡り国道に出ると由比駅は近い。このあたりは桜エビと生シラスが名物らしいが、生臭いのは苦手だ。代わりにアジの醤油漬をお土産にしたが、これが我が家の猫達に大好評だった。やっぱり地物は違う。

みかん畑

西山集落