白馬大池
2006.9.16

昨年来、程原と「目指せ日本海」を合言葉に栂海新道を狙っていた。お互いの都合のついた9月の連休を目指したが、台風で天候が崩れるのを見越して途中で蓮華温泉に撤退してしまった。帰りの車窓から見た青空は行けたかもしれないなあ〜と悔やまれる。またいつの日か再々挑戦したいものだ。
青が計画、赤が結果




2006.9.16
栂池ビジターセンター835−935天狗原分岐−1020乗鞍岳ケルン−1045白馬大池小屋1100−1140小蓮華手前ピーク1150−1215白馬大池−1315天狗ノ庭1330−1430蓮華温泉
栂池ビジターセンター
ゴンドラを乗り継ぎ、たどり着いたビジターセンターで身支度を整えるが今にも降出しそうな天気にもうひとつ気乗りしない。せっかくの空中遊泳も霧に遮られ何も見えず金返せ気分だ。そんな気持ちを見透かすように突然霧が晴れてきた。
天狗原から白馬鑓と杓子岳
樹林帯もいつしか木々の背丈が低くなり森林限界が近づき、展望が開けてきた。谷の向こうに双耳峰のように鑓と杓子が見える。
乗鞍岳へはこの壁を越える
天狗原から乗鞍を見ると緑の壁が立ちふさがっている。これなら霧で見えないほうが良かったかもしれない...勝手なものだ。
振り返ると頚城の山並み
程原は相変わらず健脚で、ゆっくり登るのが苦手なようだ。...負け惜しみ気味に言うと、所々にまだ残る雪田の周囲にはイワカガミやチングルマと言った初夏の高山植物が咲き残っている。これらの写真を撮っているうちに引き離されてしまった。
乗鞍から白馬、小蓮華
壁を這い上がると台地上の乗鞍山頂だ。何処が最高地点か判別できないがロープに沿って進む。正面には白馬に連なる山々が見える。
白馬大池
ケルンで待っていてくれた程原にやっと追いついた。ここから一旦白馬大池の小屋まで下る。小屋は今年の雪害で早めに営業を切り上げ修繕の真っ最中だった。
引返地点
小雨の中、雷鳥坂を登り詰め稜線に立った。次のピークは小蓮華岳山頂だ。しかし下り坂の天候に大事をとってここで引返すことにした。
白馬大池/チングルマ
大池湖畔のお花畑は既に秋の様相で、チングルマの穂が風に揺れていた。
小蓮華から雪倉岳の稜線
蓮華温泉への下りは樹林帯の中、濡れた岩がゴロロゴした歩きづらい道だった。木々の切れ間から雪倉の稜線が見えた。...んん行けたかも知れない。

蓮華温泉ロッジ
温泉ロッジだと断られるかと思ったが素泊まり\5800のメニューがあった。何しろ2泊分の食料をボッカしてきたので、少しでも軽くしたい。しかし自炊場は無く、雨降る軒下で懐中電灯の灯火での食事は凄く侘しかった。
温泉
部屋はボロいが温泉はなにものにも換え難い。雨降りなので露天風呂巡りはあきらめたが、内湯に三回はいってしっかり元を取った。

お花畑

トウヤクリンドウやウメバチソウはこの時期を代表する花だ。ところが天狗原から乗鞍岳の間に遅くまで残っていた雪田の周囲には初夏に咲くチングルマやツガザクラが咲き残っていた。今年の雪はよほど多かったのだろう。これには驚いた。

ミヤマダイコンソウ チングルマ
コイワカガミ
アオノツガザクラ ツガザクラ
イワヒゲ
トウヤクリンドウ イワギキョウ
イワツメグサ
ミヤマコゴメグサ ウメバチソウ





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