八海山
2007.8.25


八海山の岩稜を行く


2007.8.25
山頂駅8:35−9:20女人小屋9:30−10:10千本檜小屋10:20−(縦走)−11:25大日岳11:30−(迂回)−12:10千本檜小屋−13:05山頂駅






ムーンライトえちご

ロープウェイ乗り場

六日町7:20発山口行きのバスに乗るには、当日の新幹線では間に合わない。上越線で唯一残っている夜行列車、ムーンライトえちごを利用することにした。ところがこの快速列車も、高崎の次ぎ止まる駅は長岡、そこで始発電車を2時間待って六日町に戻ると言う、まことに使い勝手が悪い。もちろんこんな無駄なコース取りをする登山者は私一人だった。
(高速バスと六日町ICのバス停で降り、近くの漫画喫茶で仮眠したほうがスマートだった。)
とにかくロープウェイの動き出す8:00をちょっと過ぎた頃には、なんとか乗り場までたどり着くことが出来た。


遥拝堂避難小屋

四合目からの展望

山頂駅から樹林帯の中に延びる階段を2〜3分登ると、直ぐに遥拝堂避難小屋に着く。脇には八海山をご神体(ご本尊?)に見立てた遥拝場がある。一応避難小屋だが宗教色が強くて薄気味悪い。更に一登りすると開けた場所があり、山頂を望む絶好の展望台になっている。今日の天気をうかがうに、高曇りで遠望はきかないが、日差しは強そうだ。山頂まで標高差600m、いざ出発。


八海山というとその山容から荒々しい道をイメージしていたが、山頂駅からしばらくは、小さなアップダウンを繰り返すなだらかなコースだ。鞍部には小さな池が点在している。大倉口コースの合流点付近はぶら下がっている鐘を一突きして先に進む。
それでも徐々に尾根道は細くなり、急登を一登りして高台に登ると女人堂の避難小屋がある。名前は山岳信仰っぽいが、ま新しいログハウスのしゃれた避難小屋だ。
女人堂
(マウスを置くと内部の写真)

祓川(水場)

浅草岳斜面

薬師岳直下の鎖場
女人堂から数分先に祓川の水場がある。稜線沿いの登山道脇にあるにも関わらず、豊富な水流で冷たくておいしい水だ。どうやら上部に広がる草つきの斜面が水源になっているようだ。
このあたりから急登が始まる。森林限界付近と見えて木々の背丈は短くなり、直射日光に焙られるように登ってゆく。

お次は50mほど続く長い鎖場だ。斜度はたいしたことが無いが、岩肌が露出していて慣れない人は滑ってしまう。

ここをクリアするとアプペンムード一杯の薬師岳山頂に立つ。八海山をバックにした千本檜小屋は指呼の距離だ。

薬師岳山頂

千本檜小屋〜薬師岳から

八海山の名前は、八つの峰があるからとか、八つの池があるからと諸説があるが、いずれにしろ八海山というピークは無い。一番奥にある岩峰を大日岳として、そこに至るを峰々を地蔵岳、不動岳等と呼び、この山域の総称になっている。八ヶ岳と似たようなものと一人納得した。
案内図によると岩場を行く縦走コースと岩峰を巻く迂回コースがあり、初心者には迂回コースを勧めている。ここまで来たんだもの。縦走コースを行かないでどうする!


八海山案内図
(クリック800×600)

地蔵岳

縦走路鎖場

大日岳山頂

地蔵岳から釈迦岳までの前半5峰はたいしたことは無いが、摩利支岳から後半3峰は剣岳も真っ青の難所の連続だ。先行者に道を譲られたが、ここが初めての単独行が先頭ではコース取りが判らないと丁寧に辞退した。廻りに誰も居なかったら、行ったことにして引き返していただろう。
それでも遠目から見ると絶対登れ無いように見えるが、近づくとそれなりに赤ペンキや鎖に導かれて行けちゃうから不思議なものだ。


入道山〜大日岳から
八海山の最高峰は大日岳の少し先にある入道岳だが、いかにもぬぼーとした山容が八海山らしくないと勝手な理由をつけて、パスすることにした。
大日岳から先に進み、ほぼ垂直にぶら下がる20m程の鎖をつたって基部に降り立つが、足元が良く見えず、ここが一番の難所だった。

帰りの迂回コースも楽勝コースのはずだったが、出だしからいきなりビルの5階分位の長い階段を下るのには参った。基本的に巻き道であり、アップダウンは少ないが転ぶと谷底に滑り落ちる危険もあり気が抜けない。そういったところにシモツケソウはじめきれいな花が咲いているのも皮肉なものだ。


迂回路の長い梯子

迂回路

越後駒ヶ岳遠望〜薬師岳
(クリック800×600)
これまでの難コースに比べたら、千本檜小屋から山頂駅に戻るコースはハイウェイみたいなものだ。バスの時刻に合わせて飛ばしに飛ばしたが、5分差で接続するロープウェイに乗り遅れた。これが敗因で次のバスを2時間も待つ羽目になってしまった。こんなことなら、上でのんびりしてくるんだったと反省しても後の祭りだ。



八海山 2007.8.25
お花畑

ミヤマママコナ

コゴメグサ

エゾシオガマ

トウゲブキ

ミヤマホツツジ

イワショウブ

トリアシショウマ

シモツケソウ







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