越後駒ケ岳から中ノ岳への縦走路を望む (click 1280*960) |
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2009.9.21 小出6:30…7:25枝折峠−9:40小倉山−11:35駒ノ小屋11:50−12:10越後駒ケ岳12:15−13:00天狗平13:05−14:15檜廊下14:20−15:40中ノ岳避難小屋 2009.9.22 中ノ岳避難小屋5:00−5:20池ノ段−6:45五合目(日向山)6:55−8:25十字峡8:30所−9:35野中バス停9:45…10:10六日町 |
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高山植物 | |
2009.9.21 | |
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2009.9.21 小出6:30…7:25枝折峠−8:05明神峠−8:55道行山9:00−9:40小倉山−10:25百草ノ池−11:35駒ノ小屋11:50−12:10越後駒ケ岳12:15−12:25グシガハナ分岐−13:00天狗平13:05−14:15檜廊下14:20−14:55四合目−15:40中ノ岳避難小屋 |
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学生時代は、しょっちゅう夜行急行列車に乗って土合から小出に掛けた山域に通っていた。この辺りはあらかた登っているが、この夏に浅草岳を訪れたとき眺めた越後駒ケ岳が忘れられず、30数年ぶりに小出発枝折峠経由のバスに乗り込んだ。 このバスは日曜祝日のみ早朝6:30に小出駅前から出発するが、日曜入山の計画で且つ小出に前泊しなければならない使いづらいバスだ。丁度、長岡工場応援勤務の中川が小出の寮に住み着いているのを機に、同じく平工場応援勤務地のいわき市から水戸線・両毛線を経由して遠征した。緻密な計画だったが、久しぶりの再開に、前夜の酒が度を過ぎた様で、頭がガンガンする最悪のコンデションでバスに乗り込む事になったのは反省。 |
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枝折峠 |
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枝折峠には30台くらいの駐車場があるが、既に満車らしく途中の路肩にずらりと車が並んでいた。それもそのはずで天気は快晴。絶好の登山日和だ。気は逸るが、トイレやらパッキングやらグズグズしているうちに大きく出遅れてしまった。登山届けに今日は駒ケ岳から中ノ岳泊。翌日の天気が良ければ兎から荒沢岳、天気が悪ければ直接十字峡へ下山と記入していざ出発。 駒ケ岳にはいくつかのルートがあるが、ここ標高1065mの枝折峠までバスが高度を稼いでくれるのはありがたい。樹林帯の高度はとうに過ぎ、登山道はいきなり潅木の尾根道から始まる。左には荒沢岳、駒ヶ岳の遥か彼方には今日の泊まり場の中ノ岳が見えている。とりあえずお昼までに駒ケ岳に着くことが目前の目標だ。 |
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明神峠手前から荒沢岳・中ノ岳・越後駒ケ岳 |
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明神峠手前の観音様 |
明神峠(枝折大明神) (マウスを置くと内部の写真) |
明神峠に到着した。いつしか二日酔いも収まったようだ。ここには枝折大明神なる社がある。中を覗くと土間の両脇に板敷きがある。いざという時には避難小屋として使えそうだ。 道行山のピークはルートから僅かに離れているが、せっかくだから分岐にザックを置いて立ち寄ってみた。小広い山頂は駒ケ岳を眺める絶好の展望台だ。ピークの先に更に踏み跡が続いている。地図には載っていないが、銀山平まで続いているようだ。Webでは銀山平に車を置いて荒沢岳〜越後駒を周遊する時に使われている。 |
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道行山から駒ケ岳 |
前駒から駒ケ岳 ガレ場を登れば駒ノ小屋 |
小倉山、百草ノ池とタラタラな登りで、掛かった時間の割には高度を稼いでくれない。そんな楽勝ムードも岩場の続く前駒の登りで一変する。最後に鎖場を踏ん張れば駒ノ小屋の鉄塔が見えてくる。 |
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駒ノ小屋 | 小屋の水場 |
小屋前のテラスでは昼食時とあって大勢の登山客が大賑わいだった。この先、中ノ岳避難小屋には天水のタンクがあるはずだが、念のため水場に立ち寄り補水した。小屋から下り3分、山頂直下の貴重な水場だ。沢を流れる流水だが、この時期は頼りない細い水流だった。来月は枯れているかもしれない。 |
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駒ケ岳山頂から中ノ岳 |
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中ノ岳〜八海山 |
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荒沢岳〜中ノ岳 |
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小屋から山頂の肩にあたる小ピークに登り分岐を北に100mほど進むと駒ケ岳の山頂だ。山頂では爽やかな秋空の下、これ以上望めない展望が待っていた。殆どの登山者はピストン組なのだろう。小屋に荷物を置いて空身で登っている。そんな登山者の中、こちらは分岐に戻りデカザックを背負って中ノ岳への縦走路を南に進路を取る。あれほど大勢の登山者が居たのに縦走路に入ったとたん誰も歩いていない。 ルートは一旦天狗平に下り、小さなピークをいくつ乗り越えながら中ノ岳を目指してゆくが結構アップダウンがあり檜廊下を過ぎて、四合目から最後の登りはバテバテで亀の歩みだ。 |
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中ノ岳に続く縦走路 |
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北の又沢の残雪 |
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八海山 |
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中ノ岳 |
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檜廊下 |
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駒ケ岳を振り返る |
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中ノ岳避難小屋はその前で八海山縦走路が合流する。重要なポイントにある避難小屋だ。タンクに蓄えられている天水も冷たくて綺麗な水だった。5連休の中日であり、満員だったらどうしようと恐る恐る中を覗いたが、先着者は10名程度と全く問題無かったが、秋の紅葉シーズンは混雑して大変だろう。 寝場所を確保すると、せっかくの好天でもあり外で食事を摂ろうと袋に食材をぶら下げて表に出、ついでに5分ほど先の中ノ岳ピークに行ってみた。小さな祠とで方位盤がある。燧ケ岳、平ヶ岳や上州武尊が存在感を示していた。 ここに泊まるのは経験者ばかりなのだろう。7時には皆さん就寝したが、そう何時間も眠れるものでもない。深夜目を覚まし、星でも見ながらタバコタイムとしゃれこんだが、残念ながら月も星も見えなかった。 |
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中ノ岳避難小屋 | 中ノ岳ピーク |
2009.9.22 | |
2009.9.22 中ノ岳避難小屋5:00−5:05中ノ岳5:10−5:20池ノ段−6:05七合目(小天上)6:10−6:25六合目−6:45五合目(日向山)6:55−7:10四合目−7:25三合目−7:50二合目−8:00水場−8:10一合目−8:25十字峡8:30−9:15ダム管理事務所−9:35野中バス停9:45…10:10六日町 |
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日向尾根 |
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十字峡か?荒沢岳か?決め兼ねたまま一番に小屋を出発したが、日が短くなってきたと見えてまだ足元が覚束ない。中ノ岳山頂で少し白んでくるのを待った。南東の空が赤く染まってきたが、太陽は見えずご来光は拝めなかった。 池ノ段から稜線沿いに薄い踏み跡程のルートが延びているが、やはり空模様が気になる。荒沢岳はあきらめて直接十字峡に下ろう。 |
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丹後山稜線 |
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思いっきりキツイ下りだ。軍手で笹や小枝を掴みながら下ってゆく。こんな急登は登りコースには採りたくないものだ。左手に延びる兎岳から丹後山の稜線から雲が降りてくる様が面白い。 |
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生姜畑 |
千本松原 |
案の定、日向山手前の生姜畑あたりから小雨がぱらついてきた。雨具を出すほどでも無かったが、傘を片手の急な下りで危なっかしい。千本松原で雨は上がった。展望の良い痩せ尾根で晴れていたらしゃくなげ湖が綺麗に見ていたのだろうが、小雨で煙ってぼんやりとした写真しか撮れない。 |
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十字峡登山口 | |
ぐんぐん下って行くと、次第に沢の水音が聞こえて十字峡が近づいているのが判る。途中で小枝にぶら下がっていた水場の標識を横目に進むと、急で距離も長い鎖場がある。緩み掛けた気を引き締めて難関をクリアする。一合目の標識はその先にあった。樹林帯の中を歩み、最後にコンクリートの階段を下り十字峡登山口に到着した。 | |
野猿 |
野中バス停 |
登山口まで無事下山したが、ここで山行が終了した訳ではない。最寄の野中バス停までは更にコースタイムで2時間近く歩かなければならない。1時間で歩けば9時台のバスに間に合いそうだ。昭文社のマップに従ってしゃくなげ湖右岸に延びる車道を歩きだしたが、こちらの車道は途中で閉鎖されている。向かいの左岸に延びる車道は車の往来があるが、こちらの車道は車一台走っておらずヒッチハイクは期待出来ない。それでもどうにか発車5分前に野中に到着した。荒沢岳は次回の宿題にしよう。 |
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高山植物 |
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越後交通 | |