大東岳
2011.05.14

弥吉ころがしから蔵王方面
神室岳から東に延びる雪を載せた稜線が格好いい

いつもその日の山行をWebにまとめる文章を考えながら歩いている。大東岳で出会った早春の花のことを書こうか、残雪が残って怖い思いをしたことを書こうか草稿を練りながら歩いていたが、車に戻るラスト5分で何もかも一瞬ですっ飛んでしまった。なんと10mの距離で熊に出会った。30年以上山歩きをしているが、こんなに近くで熊に会ったのは初めてのことでびっくりした。しかし相手はそれ以上に動揺した様子。何を勘違いしたのか、木の上に登り出した。おいおいそれじゃ逃げたことにならないよ。全身が丸見えじゃないか。急ぎカメラを構えたがこちらもあせっていたと見えてカメラのモードスィッチがずれてシャッターが押せない。その間、5秒位だったろうか。熊のほうでもさすがにまずいと気が付いて木から降りると茂みの中に逃げ込んでしまった。体長50cm位だったから、経験の浅い小熊だったのだろう。この時期は小熊にとって親離れする時期というが、近くに親熊が居ないとも限らない。すぐ後ろを歩いていた登山者を待ち、いっしょに歩いて頂き、無事登山口まで戻ってきた。

2011.05.14
登山口6:30−7:20立石沢7:25−8:10五合目−9:00東清水分岐−9:15鼻こすり−9:35大東岳9:50−10:00弥吉ころがし−11:15樋ノ沢出合11:30−12:00迂回路−13:45登山口



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山野草