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旭川ラーメン 山頭火
(マウスを置くとラーメンの写真) |
当初の予定では、旭岳からトムラウシを越えてオプタテシケ縦走を考えていたが、登山者の少ないシーズン前に単独行は無謀かなと思い直し個々にピストンすることにした。
今日は札幌から旭川を経由して麓のキャンプ場に前泊するだけだ、まず旭川の「山頭火本店」で腹ごしらえして旭岳行きバスに乗り込んだ。
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旭岳青少年野営場 |
集団登山の高校生の集団が撤収し、広いキャンプ場に残ったのは僅か3パーティだった。自販機などの観光施設は何にも無いが、トイレ・炊事場は立派なものだ。キタキツネの食い荒らしを防ぐため炊事場にFoodBoxがあるのはいかにも北海道らしい。しかし、隣接する敷地にホテルが建ったらしく宿泊客の大騒ぎが遅くまで聞こえていたのがイメージダウン。
遠路名古屋から遠征してきたと言う、ヨルダンとカナダのペアと言葉を交わす。あちこちのキャンプ場を廻っているらしいが、ここはVeryGoogだそうだ。カナダと木々の雰囲気が似ているらしい。 |
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旭岳ロープウェイ |
頂上の姿見駅
プリムスを売っていた |
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ロープウェイを使ってどこまで足を延ばせるか地図とにらめっこする。最低でも小泉岳まで行ってウルップソウを撮影したいし、秘湯中岳温泉にも入ってみたい。まずは始発ロープウェイで出発した。10分足らずで一気に1585mの姿見駅まで運んでくれる。売店を覗き、雨具やガスボンベ(プリムス)が購入できるを確認した。
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姿見池 |
旭岳石室
マウスを置くと内部写真 |
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まずはエゾノツガザクラを撮影しながら、散策し姿見の池に到着した。すぐ脇に避難小屋がある。中を覗くと、最近改築されたようでしっかりした造りだが、緊急以外は宿泊しないようにとある。水場は無い。
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金庫岩 |
登ってきたコースを振り返る |
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旭岳山頂にて |
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今日は空身だ。最初の1ピッチで何処まで行けるか。出来れば旭山頂まで一気に行きたいところだ。
一本調子の登りが続く。それにしても火山特有の歩きづらい道だ。一夫踏み出すたびにずるっと足をとられる。後続する夫婦連れに煽られながらとうとう山頂までノンストップで着いてしまった。2000m付近からガスに突入し、山頂ではグルリ何も見えない。それでも僅かにガスの切れ間から間宮岳、北鎮岳が姿を現す。証拠写真を撮っていただいて、さあお鉢めぐりに出発。 |
北鎮岳 |
遥かなるトムラウシ |
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間宮岳方面の降り口を捜した。周囲はガスで何も見えないし、ここで間違えたらとんでもない方向に下ってしまうが、ロープが張ってあるのを見つけまずは一安心。出だしから急なガレ場の下りだ。登りと同様に下りでも一足毎にずるずる崩れる不安定な下りだ。雪渓に飛び出して一安心。このあたりまで下ると、ガスの掛かっている山域を抜けたようで、間宮岳に延びる登山道が見える。それを目指して一直線に下る。急な斜面だが、雪はぐずっておりアイゼン無しでも不安は無い。下りきったところが裏旭キャンプ場だが、まだ仮設トイレは設置されていなかった。
このあたりはイワウメとキバナシャクナゲが花盛り、何処まで行ってもこの2種類で、量はすごいが種類は少ない。
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裏旭雪渓 |
裏旭キャンプ場 |
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北海岳分岐 |
姿見駅から間宮分岐まで2時間半、この分なら白雲まで足を延ばしても余裕だろう。お鉢を反時計回りに北海岳に向かう。
左手にはぐるりと広がるお鉢が雄大な景色を作っている。殆どアップダウンが無くクレーターの縁を辿っている感じだ。
北海岳はこんもりした丘に道標が一本立っているだけでこれが無かったら通り過ぎてしまうだろう。 |
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10mはあろうか大きな雪庇が残っている |
手が切れるような雪解け水 |
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北海岳から右に白雲を目指す。一旦下って登り返す。白雲岳が近づくと大きな雪田を横切る。斜面からは雪解け水が流れ落ちる。外国の山の経験無いが、このあたりは本州の山と雰囲気が一味違う。ただただ広い。
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白雲分岐 |
白雲岳山頂から旭岳方面 |
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白雲分岐から白雲岳を目指した。山頂一角だけが岩屑が堆積して侵食から取り残されているようだ。あわよくばナキウサギと出会えるかと思っていたが、残念ながらその姿は見られなかった。もっとも鳴き声も知らないのだから、気付かずにいたのかもしれない。直下の雪田をよじ登り山頂に立った。ここから旭岳方面に見える筋状の雪渓がシャターチャンスなのだが、どうやら上空に雲が出てきてその姿を半分隠してしまった。
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小泉岳 |
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小泉岳に足を延ばした。ここも何処が山頂か判らないのっぺりした丘だ。ロープが無ければガスに巻かれて方向を見失ってしまう。ウルップソウの株はなんぼでもあったが、まだまだ緑色。いくぶん青い花を付けた株を撮ったが1〜2週間早いようだ。 |
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中岳温泉 |
時間的にはお鉢の底に降り、黒岳から北鎮の最長コースも頭にあったが天気は下り坂らしく、北海分岐はガスに包まれていた。次善の中岳温泉コースに変え、とにかく間宮岳までもどり、更に中岳分岐から左に裾合平方面に下った。
中岳温泉には大小の湯船が3箇所あり適度な湯加減だったが、先客の女性パーティが足湯を楽しんでおり、さすがにスッポンポンは失礼と私も足湯で我慢した。 |
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裾合平 池塘 |
遥かなる姿見駅 |
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さあ裾合平からロープウェイ姿見駅までラストスパートだ。地図では楽勝と思ったが、結構手ごわい。このルートは旭岳の山麓を大きく巻いている道で、山襞とその間にある雪田を交互に横切ってゆく。ロープウェイの支柱が見えるがなかなか着かない。それでもやっとこさゴールイン。
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高山植物 |
テガタチドリ |
マイヅルソウ |
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ハクサンチドリ |
ツマトリソウ |
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ゴゼンタチバナ |
フモトスミレ |
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コエゾツガザクラ |
エゾノツガザクラ |
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アオノツガザクラ |
エゾコザクラ |
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キバナシャクナゲ |
ショウジョウバカマ |
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イワウメ |
ミネズオウ |
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コメバツガザクラ |
ジムカデ |
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ミヤマキンバイ |
オヤマノエンドウ |
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チシマアマナ |
ウルップソウ |
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ソウウンナズナ |
タカネイワヤナギ |
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エゾリュキンカ |
ミツバオウレン |
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マルバシモツケ |
ヒメイソツツジ |
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シラタマノキ |
チングルマ |
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