灼熱の朝日連峰、還暦二人旅
2015.7.26-27

朝日をよさらば、下山途中に今回のコースを振り返る

この9月に定年退職を迎えるを機に古川から帰京することになった。私がこちらにいる間に一緒に東北の山に登ろうと岳友の程原に誘われ、彼がまだ登ったことがないという朝日岳だ。どうせ行くなら最高峰大朝日岳ピストンだけではつまらない。夏山の縦走気分を味わってもらおうと、日暮沢を起点に反時計周りの周回コースを採った。このコースの欠点は根子集落から日影沢小屋まで片道2時間の林道歩きがあること。予想通り、この夏一番の暑さ中を最後はヘロヘロになりながらゴールインした。十分に東北の山を堪能していただけたでしょうか。


2015.07.26
根子集落駐車場7:20−8:50日暮沢小屋8:55−10:40水場10:45−12:00清太岩山12:10−12:40ユウフン山12:45−13:30竜門分岐13:40−13:50竜門小屋
2015.07.27
竜門小屋4:55−5:10竜門分岐−6:00西朝日岳6:10−6:55中岳7:00−7:25大朝日避難小屋(−大朝日岳)7:55−8:15銀玉水8:20−8:50小朝日分岐9:00−9:35古寺山9:40−10:30ハナヌキ峰10:40−11:40尾根下り水平道に至る−12:15日暮沢小屋12:25−14:10根子集落駐車場


Map Route GPS

山行写真

根子集落の神社近くに登山者用駐車場がある
早朝古川を発ち、7時過ぎに到着
既に2台の車が停まっていたのが心強い

日暮沢小屋、数年前に来た時にはここまで車で入った
ダムまでの西川町管轄は8月末までに修復予定
そこから小屋までの林野庁管轄は目処が立っていないようだ

水場、小屋から炎天下の急登を一時間強
朝日はどのコースを選んでも最初の一時間で音を上げる
特にこの暑さでシャツは絞れるほどに汗まみれ

森林限界も近づき、稜線が見えた
清太岩山からユーフンに掛けての稜線

清太岩山のピーク
今日の道程の2/3はクリアした
暑さは変わらないが、風が強く救われる

清太岩山から竜門山
ピークの右に避難小屋が小さく見える
まだ先は長いが、ここから稜線漫歩が始まる

大きく下り、登り返してユーフン山ピーク
朝日連峰主稜線はすっぽりガスに覆われている

竜門までラスト30分
風が強く帽子が飛ばされそうになる

竜門分岐、ようやく主稜線に立った
まだ大朝日の避難小屋まで足を延ばる時刻だが
せっかくの縦走路もガスの中ではつまらない
予定通り竜門小屋に泊まろう

竜門山付近の花
ミヤマシャジン タテヤマリンドウ マツムシソウ

ハクサンイチゲ

アキノキリンソウ

ミネウスユキソウ

2時前に一番乗りで竜門小屋に到着した。時々青空が見えるが強風のガスの中、小屋前の水場で冷やした缶ビールで一息き、更に夕食を摂ると他にすることもなく、有日が沈む7時前にはシュラフに入る。案の定深夜に目を醒まし煙草タイムで小屋の外に出ると満天の星空、久しぶりに天の川を見た。あすの好天は約束されたようなものだ。

早朝の竜門小屋から月山を見る
肉眼ではその左に鳥海山が見えたが判別できない

お世話になった竜門小屋を後にいざ出発
後ろは寒江山、更に以東岳

竜門から西朝日岳、中岳の稜線

尖ったピラミッドが大朝日岳

西朝日岳周辺の花
エゾシオガマ シソ科と思うが?

ダイモンジソウ

ハハコグサ

西朝日岳、大旭岳をバックに
ここはお気に入りの展望台
故郷の山、磐梯山も薄ぼんやりと見えた

中岳手前のコルにある池塘
このあたりが今回のハイライト


中岳から大朝日岳
手前の雪田は金玉水の水場

中岳周辺の花
アオノツガザクラ コバイケイソウ ウラジロヨウラク

ミヤマシオガマ

ハクサンフウロ

ニッコウキスゲ

大朝日小屋にザックを置いて朝日岳ピストン

大朝日岳山頂、今回の最高峰

山頂から南側、祝瓶山方面
白い縦筋は飯豊の石転び雪渓か?

山頂から北東、これから進む小朝日方面

西側、竜門からここまでのルートを振り返る

大朝日小屋を後に小朝日の稜線を下る
降り始めの小雪田は消えていたが
銀玉水はじゃぶじゃぶ豊富な水

銀玉水付近の花
イワカガミ チングルマ

ミヤマコウゾリナ

コキンレイカ

小朝日岳、こんな急なとこ登るのや〜めた

そういう人のためにちゃんと巻道があります

古寺山、大朝日から400m近く下った
暑い、風が無い、サウナ状態

古寺分岐
今日のコースは直進しハナヌキ峰に登り返す
先の見えない緩い登りがきつかった

最後の下降、根子川の川床が見えた

ここから水平道路、基本的にはこんな感じですが

小沢を横切る時にはこんな箇所もあります
こんな箇所、昔はなかったなあ〜

その後、ひたすら炎天下の林道歩き
下り坂なのに往路は1.5時間、復路は2時間
頭に濡れタオルを乗せ、長かった〜