朝日(敗退)
2009.7.18

雨に煙る月山湖
2009.6.28
根子10:10−11:35日暮沢小屋11:50−13:10根子−15:25月山口




根子

日暮沢小屋

海の日前の梅雨明け宣言は気象庁の勇み足だったようだ。夜行バスから路線バスに乗り継いで月山口に降り立ったが、雨脚は一向に衰えることが無い。朝日連峰とはほとほと相性が悪いようだ。行ける所まで行ってみようと、根子行きの町営バスに乗り込んだ。
このところ何処に言っても地方のバスの利用者は激減している。利用者が少ないので本数が減る。本数が少ないので利用者が減るの悪循環だ。このバスも乗客は私一人と愚痴ってもしょうがない。自然と運転手さんとの会話に花が咲く。昔は日暮沢小屋までバスが運行されピークには増発便もでる盛況だったこと。都会から大井沢に移り住んできた陶芸家や山岳ガイドの話。昨日は天狗小屋方面に団体さんが入山したこと。地元の方との会話、これも山に来る楽しみの一つだ。
土砂降りの中、終点根子で降り、日暮沢を目指した。コースタイム2時間を頑張って1時間半で到着したが雨は一向に収まらない。まだ昼前だが、今日はここで一泊して明日の回復を期待しようと中に入ると、既に大勢の登山者で大混雑していた。聞くと以東岳からの縦走パーティで、稜線の悪天候に予定を早めて竜門から下ってきたが、マーカーが回送されるのは明日の朝。今晩はこの小屋に泊まると言う。
さてどうする。悪天候を突いて竜門小屋まで登るか。混雑するこの日暮沢小屋で待つか。....出た答えは「帰ろう」。雨の中歩いてもろくな写真は撮れない。いまからなら月山口から鶴岡行きのバスに乗れるだろう。歩いて歩いて月山口、今回は雨の中5時間強山麓を彷徨した山旅でした。