この時期は梅雨前線の動きに目が離せない。最初に計画した新潟・谷川岳はあきらめて、選んだのは秋田駒と森吉岳、初夏の花の山旅だ。
さて秋田駒、マイカー初心者の私には、あの細い林道を八合目まで上る自信は無い。山麓のアルパこまくさから一番バスに乗り換えた。まず男岳で360度の展望を楽しみ、浮石だらけの急坂を下り馬場の小路に降り立った。谷間で日当たりが悪いのだろう。阿弥陀池では既に散っていたチングルマが、ここでは今が盛りと白い花を波立たせている。これだけの密度で咲いている様は他には知らない。
このコースは訪れる人の少ない穴場なのだが、案の定、大焼砂の登り返しはきつかった。咲き始めたコマクサやタカネキスミレの写真を撮るの言い訳をしながらへろへろで横岳まで戻った。ここからは焼森経由の周回コースを採った。分岐で右に乳頭山への縦走路を分けて八合目に戻ろう。途中シラネアオイやサンカヨウの群生に出会えたことが嬉しかった。
10時のバスに乗りアルパこまくさに戻ると早朝にはガラガラだった駐車場が溢れるばかりの車で埋め尽くされていた。さて前半終了、明日は天気が下り坂だ。今日中に森吉山に登ろう。カーナビを阿仁スキー場にセットして後半戦に向けて出発進行。
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