安達太良山
2007.10.28


安達太良山頂  これが「本当の空」

2007.10.28
奥岳800−850薬師岳展望台855−910表登山口分岐−935安達太良山(乳首)940−1020ゴンドラ山頂駅





奥岳

スキー場上部

突然発生した台風はあっという間に関東をかすめて太平洋のかなたに行ってしまった。前日は大雨だったが翌日は台風一過とあって朝から青空が広がっていた。レンタカーを飛ばして奥岳に到着したが.....8:00から動き出すはずのゴンドラが止まっている。不審に思い係員に尋ねると強風で運行を見合わせおり、運行開始は風任せとの返事にがっかり。
それでもバスを仕立てて遠路はるばるやってきた中高年の団体さんが出発してゆく姿を見て、負けてはおれんと登山道を歩き出した。ゴンドラ山頂駅まで約一時間のアルバイトだが仕方が無い。

薬師岳展望台

表登山口分岐

ゴンドラが開通して旧登山道を歩く人は少なくなったろうが、旧登山道はよく踏まれていた。それでも昨日までの雨続きで足元が滑るし、ズポンの裾が汚れるので途中でスパッツを着けた。
高度をあげるに連れて秋の気配が深まるが、まだ色付きが悪く紅葉と呼ぶには程遠いようだ。薬師岳展望台でゴンドラ山頂駅の道と合流する。起立した乳首のような山頂をはじめ、ぐるり安達太良の稜線が一望できる。稜線まで一時間といったところか。表登山口の分岐が現れると残り約30分だ。


安達太良山頂(乳首)

樹木の背丈は低くなり、火山特有の赤茶けた土を踏みしめるようになると山頂は近い。足元には茶色になったイワカガミの葉が見られる。初夏の頃には高山植物があたりを覆うことだろう。
山頂は稜線から少し会津側に起立する岩峰だ。遠目から見たその姿から乳首とも呼ばれる。金峰山の五丈岩のようなものだ。この上に広がる青空が本当の青空だ。さっきまで一面の青空だったが、雲が沸いて来て、残念ながら吾妻、磐梯はじめ遠くの山は隠れてしまったようだ。

安達太良山から鉄山

帰りは動き出したゴンドラを利用して一気に奥岳まで下った。早朝には閑散としていた山麓駅には長蛇の列が出来ていた。

ゴンドラ

ゴンドラは長蛇の列




あだたら高原